第18期【第7回】トスカーナ州のワインはいかがでしたか

2024年04月03日 (水)

イタリアワイン通信講座

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いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
Vino Hayashi つるおかでございます。
第7回イタリアワイン通振講座のワインは

・ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ “セルヴァビアンカ”

・キャンティリゼルヴァ “ピエトロ・ベコンチーニ”

の2種類をお届けしました。いかがでしたでしょうか。

今日は少し補足説明をしながら、p14～15でご紹介した「トスカーナ州のDOCG」を中心に、お勧めワインをご紹介いたします。トスカーナ州のワインをより美味しくお楽しみください。

サン・ジミニャーノで造られるワインとは？

イタリアの中でも観光地として名高いトスカーナ州。州都フィレンツェは世界でも屈指の人気を誇る町です。フィレンツェだけでも観光や美術鑑賞、お買い物などで、数日滞在する価値がありますよね。そして、フィレンツェを拠点に日帰りで訪れることができる素敵な町もたくさんあります。

サン・ジミニャーノもそのひとつ。今回お送りした白ワインが造られているエリアです。権力の象徴として中世に塔がたくさん建てられた町として知られ、最も繁栄した13～14世紀にはこの小さな町に70本以上もあったそうです。

サン・ジミニャーノには鉄道の駅はないため、バスを乗り継いで訪れます。ユネスコ世界遺産にも登録されているとても素敵な場所で、トスカーナの中世の趣を感じることができます。

お届けした「ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノDOCG」は、サン・ジミニャーノ近郊で栽培される土着品種ヴェルナッチャ100％を使った白ワインです。そして、この辺りはキャンティDOCGの生産エリアとしても認定されており、お届けしたワインの生産者イル・コロンバイオ・ディ・サンタ・キアーラでは、「キャンティDOCGコッリ・セネージ」もリリースしています。お送りした赤ワインの「キャンティDOCGリゼルヴァ」とは同じ「キャンティ」でも生産エリアが異なりますので、味わいの違いを比べてみるのも良い勉強になります。

シエナ近郊で造られる「コッリ・セネージ」のキャンティ・リゼルヴァ

イル・コロンバイオ|キャンティ・コッリ・セネージリゼルヴァ “イル・プリオーレ” 2019

5,280円（税込）→VIP会員価格4,752円

気品溢れるサンジョヴェーゼ

トスカーナは貴族が多い州のひとつですが、いかにも「ノーブル」なワインをご紹介します。私も井手も大好きなワインに挙げている「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノDOCG」です。長い名前で覚えるのが大変ですが、直訳すると、「モンテプルチャーノ（という町）の高貴なワイン」という名前です。

名前からして「高貴」と言っちゃってますが、味わいも本当に高貴！そして、Vino Hayashiが輸入しているヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノの生産者コントゥッチは、1000年以上の歴史を持つ正真正銘の貴族！！ワイナリーはモンテプルチャーノのドゥオーモの隣に位置しています！

17世紀の画家アンドレア・ポッツォのフレスコ画が見事な、コントゥッチのお屋敷の一室

トスカーナではサンジョヴェーゼ主体の赤ワインが数多く造られており、最高格付けDOCGでも7銘柄ありますが、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノもそのひとつ。同じ「サンジョヴェーゼ」のブドウを使っても、生産エリアや醸造方法によって各銘柄でそれぞれ味わいの印象が異なりますので、これも是非実際に飲み比べてみていただきたいです。

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノDOCGの特徴は何といっても気品の高さ。私の個人的な印象では、女優の北川景子さんのようなイメージ！と言ったらなんとなく伝わりますでしょうか。。。

そしてこの地域のサンジョヴェーゼは「プルニョーロ・ジェンティーレ」と呼ばれるクローンで、味わいにほんのりプラムのようなニュアンスも感じられます。