イタリアワイン通信講座第3回でお届けしたヴァッレ・ダオスタ州の造り手であるディー・アンド・ディーを私たちが実際に取材し撮影した現地の動画と写真でご紹介します。
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アルプスに囲まれた渓谷が生み出す特異な文化ヴァッレ・ダオスタ州は、ピエモンテ州の北に位置するイタリア最北西の州。北はスイス、南西はフランスと国境を接し、モンテ・チェルヴィーノ(マッターホルン)、モンテ・ローザ、モンテ・ビアンコ(モンブラン)という名峰に囲まれる山岳地帯。冬はスキーをはじめとするウィンタースポーツが人気で、夏はアルピニストの町と化します。
高い山々に囲まれたアオスタの盆地は、ヴァッレ・ダオスタ州の中で最も広い平地です。 D&Dはヴァッレ・ダオスタ州の州都であるアオスタから程近いコサン地方にあるワイナリーです。
黒ブドウはピノ・ネロ、ガメイ、プティ・ルージュ、フミン、シラー。白ブドウはプ ティ・アルヴィーヌ、モスカート、ミュラー・トゥルガウなどの栽培が主流です。
ヴァッレ・ダオスタ州ではポピュラーな白ブドウ品種であるプティ・アルヴィーヌ
イタリアで最も小さな州ながら、日当たりの良い、温暖な気候に恵まれ、ブドウなどの果樹の栽培に適しています。
ディー・アンド・ディーはヴァッレ・ダオスタ州の州都であるアオスタから程近いコサン地方にある家族経営のワイナリーです。
プティ・アルヴィーヌやミュスカ、ガメイなどはピュアさを保つためステンレスタンク熟成
ヴァッレ・ダオスタ州を代表する土着品種フミンはフレンチオーク樽にて熟成
左からフミン、シラー、トッレッテ、ピノ・ネロ、ガメイ、ガメイとプティ・ルージュのロゼ、ミュスカ、プティ・アルヴィーヌ、ブレンドの白、甘口ワイン(2022年頃より世代交代・ラベルデザインを変更)
ヴァッレ・ダオスタ州の名産、フォンティーナチーズ
ヴァッレ・ダオスタ州の名産、血を使ったサラミとフミン
ジャンボン(生ハム)とナッツのシロップ漬け
フォンティーナを使ったヴァッレ・ダオスタ風ポレンタ
ヴァッレ・ダオスタ風クレープ クレスペッレ
木製の伝統的なコーヒーの容器『グロッラ』友人と回し飲みする独自のスタイル
ヴァッレ・ダオスタ州は紀元前25世紀ころにはローマ人に征服された歴史を持ち、今日でも古代ローマ遺跡が良い保存状態で残っています。
旧市街地に残る城壁跡
アオスタ中心地の東の入口プレトリア門
古代ローマ時代の石橋
古代ローマの劇場跡。現在では夏のコンサートや冬のクリスマスマーケットなども催されています。
劇場の座席跡などかなり保存状態が良く残っているのがわかります。
汗ばむ初夏でも雪が多く残るアルプスの山々が望めます。
19世紀に建てられた市庁舎