イタリアワイン通信講座第3回でお届けしたリグーリア州の造り手であるビオ・ヴィオを私たちが実際に取材し撮影した現地の動画と写真でご紹介します。
リグーリア州は食材の宝庫で、素材を生かしたイタリア料理のイメージにぴったり当てはまります。
実際に隣国フランスのカンヌ、ニースやモナコの高級レストランのシェフが、リグーリアまで食材の調達に足を運ぶほど。
ぜひご覧ください。
▼画面をタッチすると動画が流れます
ヴェルメンティーノは、主にサルデーニャ島、トスカーナ州(地中海側)、リグーリア州で作られる白ブドウ。 14世紀にスペインからコルシカ島に持ち込まれ、14~18世紀にリグーリア州へ、その後サルデーニャ島に渡ったとされています。セージやタイム、ローズマリーといったハーブのアロマが特徴的でトロピカルフルーツ、パイナップルの香りも感じられます。
ピガートは、リグーリア州原産の白ブドウです。ヴェルメンティーノはコンパクトな房で果実が小さく、熟した後でも果皮が緑かかっているのに対し、ピガートは房が大きくて果実の間隔が空いており、熟した後はとてもキレイな黄色になります。
リグーリアの州都ジェノバから海岸沿いに南西へ向かうとアルベンガという小さな街があります。
ビオヴィオのファミリーはこのアルベンガで古くから農業を営んできました。
1999年までは作ったブドウを売却していましたが、2000年にワイナリーを設立。
質の高いピガート、ヴェルメンティ-ノやロセーゼといったこの土地土着のブドウからワインを造っています。
気候条件など自然環境に恵まれたアルベンガでは、伝統的にオーガニック(有機的)な農業が営まれてきました。
ビオヴィオは1989年にビオロジコの認証を取得していますが、取得にあたって特に何も変える必要はなかったとのこと。自然なものだけを使ってブドウ作りを行ってきた生産者です。
2.5キロメートル先に海が広がり、逆側はアルプス山脈の麓という絶好のロケーションにある畑から作られるワインは、誰もが驚く程キレイなビオワインです。
ステンレスタンクではピガートのマレネやヴェルメンティーノのアイモネ、ロッセーゼのウ・バスティオなどを熟成させています。
トノーでは上キュヴェのグラナッチャなどを熟成しています。
リグーリア州の主要品種であるタッジャスカのオリーブオイルも生産しています。
リグーリア料理には欠かせないバジルも専用の畑で栽培しています。
青々としたバジルが美味しそうです。
収穫した作物でお料理も
実は取材スタッフがイタリア出張で一番楽しみにしているのが、ビオ・ヴィオさんのお宅での食事です。 マンマが作る料理はどれも美味しくて優しい。
農園のとれたてトマトとバジルのサラダ。ついつい食べ過ぎますが、翌日もたれることはありません。 外食続きのイタリア出張では本当に癒されます。
マンマ手作り、バジルを練りこんだ生パスタ”ファルファッレ”は絶品です!
平地が殆んどないリグーリア州では海沿いの急斜面にブドウ畑が長く続いています。
世界遺産に登録されているチンクエ・テッレでもブドウ栽培は盛ん
古くから切り立った崖を石垣で区切り、棚田を開墾してきた歴史があります。
チンクエ・テッレの1つヴェルナッツァ
カラフルな家々がそびえ立つように並んでいてチンクエ・テッレらしい可愛い風景です。
リグーリア州の南東にある美しい街ポルト・ヴェーネレ
北イタリア屈指の港町ジェノヴァ