Vino Hayashi のはやしです。
燃えるような赤い糸杉が描かれたラベル。
見覚えのある方も多いのではないでしょうか。これまで定期購入コースに2度も登場。
毎年恒例、百貨店催事にてVinoHayashi特設テイスティングバーの目玉として出品。
そう、トスカーナのフランス人生産者、CUPANO(クパーノ)のものです。
なぜ、私たちがこうもクパーノのワインを推しているかというと...
・ワインの経験値に関わらず誰もが飲んでも美味しい
・若いヴィンテージでも抜栓してすぐに美味しい
・高額なりに美味しい(←これが特に重要です)からです。
林基就が虜になったクパーノとの出会い
ソムリエ林基就はクパーノのワインとの出会いをこう振り返ります。
「2010年のメラーノでのワインフェスティバルにて多くの有名ワイナリーが軒を並べる中、
私の一番の発見がこのクパーノでした。
初めて出会った造り手でしたが、他の有名ワイナリーを忘れ去るほど、
素直に『美味しい!!』と言えるものでした。
100アイテム近いワインを試飲した中で、このワインは『もう一度飲んでみたい!』と深く記憶に刻まれたワインでした。」
クパーノのブルネッロ・ディ・モンタルチーノは2万円もする高額なワインなのですが、飲めば納得の香りと味わい。
ソムリエチャンピオンが絶賛したブルネッロとは?
そんな大人気のクパーノですが、近年価格が急騰しているのです!!
設立から20年も経たない新しいワイナリーですが、2007年ヴィンテージからじわりじわりと価格が上昇。バックヴィンテージの値上がりは一層激しく、蔵出し価格が年率20%以上のものも。
価格上昇の理由は...
・ロンドンの有名ワインファンドが目を付けたこと。数年前からバックヴィンテージを買い漁っている。
・ガイドブックや著名テイスターからの評価が際立っていること。
・『TASTED』というワインジャーナルでイタリアナンバーワンになったこと。
『TASTED 100% BLIND』は一風変わったワインメディアで、その名のとおり全てブラインド(ボトルが見えない状態)で評価します。
テイスターは世界ソムリエコンクールの1997年チャンピンMarkus del Monego氏と、2007年チャンピンAndreas Larsson氏。
その中でクパーノのブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、名だたる(サッシカイアほか)著名ワインを差し置いて堂々一位に!!
さらにトップ20の内、4アイテムがラインクインし圧倒的な存在感を見せつけました。
これまで知る人ぞ知る造り手だったクパーノ。
ワイナリー全体の生産本数が1万4千本と極めて少ないだけに、今後の値上がりを考えると正直複雑な思いです。
はやし.... Vino Hayashi代表取締役。 愛知県出身。B型。 兄であるソムリエ林基就と共に、2010年にVino Hayashi設立。イタリア中を車で巡り、100カ所を超えるワイナリーの取材・撮影を行う。ワインを口にし目を閉じると、そのワインが育まれた土壌、気候、風、ブドウの生育状態を感じることが出来る。