ツアー3日目午後ワイナリー訪問
三日目のランチをフマーネ村のレストランで満喫したのち、同地区のワイナリー「セコンド・マルコ」を訪問しました。
大学で日本語学科を専攻していたミケーラ氏の案内で畑、醸造スペースを見学します。
ワイナリーから 8km ほど西にはアディジェ川があり、ワイナリーの位置する川の東側がアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ、レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラが、西側ではバルドリーノ・スーペリオーレと呼ばれるDOCG銘柄ワインの生産エリアとなります。
更に 10km ほど西にはイタリア一の湖水面積を誇るガルダ湖があり、湖から流れ来る湿気を含んだ暖かい風と、北部から東部にそびえるレッシーニ山脈から吹き込む冷たい風が交わることで、ブドウの育成に好ましい昼夜の寒暖差が生まれています。
石灰分を多く含んだ粘土質土壌の畑には、強い日差しを防ぎ風通しを良くする目的から背丈が 2m を超えるペルゴラ・ヴェロネーゼと呼ばれる棚仕立てが用いられています。
総面積 17 ヘクタールのブドウ畑には、コルヴィーナ種、コルヴィノーネ種、ロンディネッラ種、モリナーラ種などヴェネト州の土着品種ブドウが栽培されています。
地下約 10m に建設された醸造スペースには、ステンレス製醸造タンクの他、コンクリート製のセメントタンク、フランス産オーク材のトノー、バリックなどの木樽、クロアチア・スラヴォニア産オーク材の大樽などが完備され、素材の異なる醸造タンクによって熟成度合や得られる味わいなどの違いについてレクチャーを受けました。
オーナーのマルコ氏を交え、ヴィンテージの異なる「ヴァルポリチェッラ・DOC クラッシコ」、アパッシメントと呼ばれる陰干し工程を経たブドウを使用して造られる「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ DOCG クラッシコ」、甘口ワインの「レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ DOCG クラッシコ」、アマローネとヴァルポリチェッラの果皮を使用して造られる「ヴァルポリチェッラ・リパッソ DOC クラッシコ・スーペリオーレ」、日本未入荷の限定生産ワインなどを試飲。
優美さと甘美で官能的なワインに魅了される幸福な時間となりました。