ツアー4日目午前ワイナリー訪問
四日目の最終日は、ガルダ湖から南へ10kmの田園地帯ロンバルディア州ブレッシャ県ロナート・デル・ガルダに位置するワイナリー「ペルラ・デル・ガルダ」を訪問しました。
先日訪れたワイナリー「リッキ」同様、氷河期にガルダ湖であったこの場所は、1 万年以上前の氷河が削り取られた岩石や土砂などが堆積して造られた氷堆積土壌が広がっています。
総面積 30 ヘクタールのブドウ畑には、土着品種であるトレッビアーノ・ディ・ルガーナ種をはじめ、改良品種であるインクーチョ・マンゾーニ種、レボ種、国際品種であるソーヴィニヨン種、リースリング種、シャルドネ種、メルロー種、カベルネ・フラン種、カベルネ・ソーヴィニヨン種が栽培されています。
やや小雨が降ってきたため醸造スペースから見学を開始。
丘陵部の頂上にある建屋は 3 階からなっており、極力ポンプを使用せず下層階へ果汁を移動させる”ドロップ”方式(果汁に負荷をかけず急速な酸化を防ぐ目的がある)に設計されています。
温度管理を徹底した最新式のステンレス製醸造機器が並ぶ醸造スペースと、下の階の熟成庫を見学したのち、1900 年代初頭に製造された年代物の自転車やバイクなど骨董品が展示されたホールへ移動しワインの試飲となりました。
ロンバルディア州全てのワイン協会を統括する組織 ASCOVILO(Associazione Consorzi Tutela Vini Lombardi)、女性ワイン生産者で構成される組織 Donne del vino の会長を兼任し多忙を極める同ワイナリーオーナーのジョヴァンナ氏も同席して、ワイナリーの成り立ちについての説明を受けます。
イタリアのワイン専門評価誌「ガンベロロッソ」にて最高評価のトレビッキエーリを受賞した「ルガーナ DOC スーペリオーレ・マドンナ・デッラ・スコペルタ」、「ルガーナ DOC マードレ・ペルラ」、「ルガーナ DOC ペルラ」をはじめとする 10 種類のワインを試飲。
更に日本からの訪問のお礼として、ワイナリーから瓶内二次発酵製法で作られた日本未入荷の限定生産ワインで 2009 年ヴィンテージのスパークリングワイン「ガルダ DOC ミレッジマート・エクストラ・ブリュット・スプマンテ」を振る舞っていただきました。
参加者の皆様に大満足いただけたワイナリーツアーは、次回 2025 年 6 月にイタリア北部のトレンティーノ=アルト・アディジェ州を予定しております。
イタリア好き、ワイン好きの方のご参加をお待ちしております。