いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。Vino Hayashiの西垣でございます。
今回のメールは特別バージョン。先日、鹿児島山形屋さんで開催された「初夏に味わう、ワイン&フードフェア」で接客をお手伝いしていただいたシニアソムリエ大薗博隆さんのセレクトした5本をご紹介します。
地元鹿児島の飲食業界では知らない人はいないほど影響力のある大薗さん(写真中央)。「大薗さんのおすすめはどれですか?」と言って、大薗さんの柔らかい口調かつ的確なワイン解説を聞いてワインを買われていく大薗ファンの多さが印象的でした。
大薗さんはワインとカジュアルフレンチのお店「ブラッスリー ヴァンダンジュ」を鹿児島天文館に開店して20年。ワインはもちろん世界中の洋酒、また地元鹿児島焼酎まで深い知識と経験を持つシニアソムリエです。
ブラッスリーヴァンダンジュ 詳細はこちら
鹿児島市東千石町7-24-1F
営業時間 月~土:18時~深夜0時
日曜定休(祝日等で変更の場合もあり)
\今回のワインセレクトのポイント/
✅催事の会期中、大薗さん自らじっくり1週間試飲していただいた上でワインをセレクト。
✅大薗さんのお店でもご注文いただいた5本です!
✅お店のお料理も全て手がける大薗さんによる「おすすめの飲み方・ペアリング」は必見!(以下に解説あり)
大薗さんによるセレクトワイン5本の解説はこちら
【1】某シャトーのグランヴァン白にも匹敵するのでは
(白)エディ・シムチッチ|ソーヴィニヨン 2018
7,040円(税込)
大薗『スロヴェニアというと世界最古の国際ワインコンクールが首都「リュブリアーナ」で有名だが、この生産者は国の最西端でイタリア北東に位置する場所でワイン製造し、現地においても「樽の魔術師」とも例えられる。
輝きのあるイエローの外観。グレープフルーツの皮や花梨、擦りおろした生姜、セルフィーユにレモングラス、微かにバジルやメントール系のハーブの香り。
口に含むと優しい酸味があり、味わいの余韻に樽発酵由来のヨーグルトキャンディ的乳製品や上質な純米酒にも共通する旨味、程良いコクとキレが心地良く感じる。
【おすすめの飲み方・ペアリング】
お勧めの飲用温度は15∼20℃位で白ワインにしてはあまり冷やし過ぎない温度帯の方が、このワイン本来の香りの奥行きを感じやすく抜栓して時間が経つごとの味わいのポテンシャルの高さにびっくりする。
できれば5日程じっくり向き合って香りの変化を楽しんで頂きたい・・・。
ソーヴィニヨンといえば上質な仏ロワールやボルドーの白ワインを連想する品種だと思うが、有名某シャトーのグランヴァン白にも匹敵するのでは…。』
【2】お料理にも寄り添ってくれる癒し系赤ワイン
(赤)コッリ・トルトネージ バルベーラ “サンタンドレア” 2020
7,040円(税込)
大薗『イタリア北部ピエモンテ州に位置するこの造り手は、イタリア伝説のロードレーサーの孫にあたる醸造家で、この地の伝統品種「バルベーラ」を中心に小規模の生産者である。
紫色を帯びたルビーレッドの外観。若々しい果実や植物の青っぽい香りで木苺やチェリー、紫系サツマイモ、スミレや紫蘇の葉、青海苔の香り。
味わいは口中をリフレッシュしてくれるかのような酸味とタンニンの柔らかさと果実香のバランスが心地良い・・・。
【おすすめの飲み方・ペアリング】
私的にはこれからの暑い季節は10℃位に冷やすことによって白ワインのように頂くのもお勧め。
ハムやサラミにバーニャカウダ、赤身のマグロのお刺身や牛肉、馬肉のカルパッチョ等のお料理にも寄り添ってくれる癒し系赤ワインである。』
【3】飲み飽きない安定のトスカーナ
(赤)キャンティ・コッリ・セネージ リゼルヴァ “イル・プリオーレ” 2018
5,060円(税込)
大薗『トスカーナ州の古都「サン・ジミニャーノ」の地においてビオロジコの自然農法を取り組む注目の生産者である。
やや黒みを帯びたチェリーレッドの外観。
香りは穏やかでカシスやブルーベリー、バラ、セージやセロリ、タイムなどのドライハーブ、クローブやシナモン、鉛筆の芯、微かにヴァニラやカカオの香り。
口に含むととても緻密なタンニンで、香りと酸のバランスもとてもエレガントで 飲み飽きしない安心安定のトスカーナ産赤ワインである。
【おすすめの飲み方・ペアリング】
シンプルに焼いた牛肉のステーキやハーブも効かせた赤身肉のラグーのパスタ、気軽にお天気の良い野外で楽しむお肉や野菜のバーベキューとも寄り添ってくれるかと・・・。』
【4】「エレガンス・トスカーナ」と呼びたい優しくエレガントな余韻
(赤)ヴィーノ・ロッソ クパーノ
7,040円(税込)
大薗『イタリアのトスカーナ州においてブルネッロディモンタルチーノの生産者で知られるクパーノのオーナー兼醸造家は、かつて仏ブルゴーニュ地方で伝説の醸造家「アンリジャイエ」に師事したフランス人。
この銘柄はサンジョヴェ―ゼ、カベルネソーヴィニヨン、メルロを仏バリックオーク樽にて熟成させ、複数年の赤ワインをヴィンテージブレンドした日本国内にも年に一度しか輸入されないアイテムの赤ワインである。
少し紫色を帯びたやや濃いチェリーレッドの外観で、木苺やクランベリー、カシスの果実香に、スミレや甘草、ハイビスカス、シナモンにホワイトペッパー、微かに葉巻や煙草を連想する香りも感じる。
口に含むと柔らかなタンニンとコクが心地良く、優しくエレガントな余韻が続くこのワインは私的に「エレガンス・トスカーナ」とも例えたい赤ワインなので是非お試し頂きたい・・・。
【おすすめの飲み方・ペアリング】
定番の牛肉料理は勿論、豚の血入りソーセージ「ブーダンノワール」等の地方料理との抜群の相性を試して頂きたい・・・。』
【5】ベストセラー級!瞬く間に売切れた濃厚プリミティーヴォ
(赤)カリートロ|プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア リゼルヴァ
8,580円(税込)
『鹿児島の催事の際、いつも大人気の南イタリアのプーリア州で造られるこのカリートロのワインは、とても重圧で大きめなボトルを使用し、存在感大。
黒味を帯びたダークチェリーレッドで粘性もしっかりした外観で、南国の温暖なエリアの熟したブドウから仕込まれた風味のヴォリューム感も感じられ、熟したチェリーのコンポートやカシスのジャム、甘草にナツメグにブラックペッパーやカカオ等複雑な香り。
口に含むとアメリカとフレンチオークの新樽熟成による果実の凝縮した甘味とタンニン、そして適度な酸味も感じ、余韻には南国プーリア州で「アパッシメント(陰干し)」して糖度を高めたこのワインの取り組みは、コーヒーを飲んだ後味にも似た独特なアフターフレーヴァ―が素晴らしい。
【おすすめの飲み方・ペアリング】
牛肉や仔羊料理は勿論だが、チョコレートを使ったデザート等とも抜群の相性を楽しめる・・・。』
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