【第3回】ヴァッレ・ダオスタ州＆リグーリア州のワインはいかがでしたか

いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。Vino Hayashi つるおかでございます。一年間、お届けしたワイン以外の追加情報を州のテーマに沿って皆さまにお伝えしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

イタリアワイン通信講座、第3回のワインは

・＜赤ワイン＞　ヴァッレ・ダオスタDOP コルナラン

・＜白ワイン＞　リヴィエラ・リグーレ・ディ・ポネンテDOC ピガート‘‘マレネ”

の2種類をお届けしました。

今日はヴァッレ・ダオスタ州とリグーリア州の補足説明をしながら、同州で造られている個性溢れるお薦めワインをピックアップしてご紹介いたします。是非知っておいていただきたいものですので、p12～19を参考にしながらお読みください。

尚、いずれもVino Hayashiオンラインストアで取り扱っており、イタリアワイン通信講座受講生の方はVIP会員価格の10％OFFで購入が可能です。各商品のリンクをクリックしていただきますと、ワインの詳細をご覧いただけます。

フランス文化が根付くヴァッレ・ダオスタ州

イタリア最北西の州ヴァッレ・ダオスタでは、北はスイス、西はフランスと国境を接しています。「ヴァッレ」とはイタリア語で谷や渓谷を意味します。その名の通り、高い山脈と深い谷間でできた地形です。フランス語も公用語として使われている州で、栽培されているブドウはフランスやスイスでも見られる品種が多くなっています。

お送りしたワインCornalinは「コルナラン」と読み、フランス語の発音になります。スイスでも流通している品種ですが起源はアオスタにあり、それがスイスのヴァレー州（Valais）に伝わったようです。

ちなみに、イタリアのコルナランは、日本ではかなり珍しいワインと言えます。

フレッシュさとミネラル感がある山の白ワイン「プティ・アルヴィーヌ」

今日はもう一つ、ヴァッレ・ダオスタ州の白ワインをご紹介いたします。品種は「プティ・アルヴィーヌ」。主に標高600～900mの山の斜面に植えられている冷涼な環境を好むブドウで、やはりスイスでもよく栽培されています。

標高600ｍ以上というのは、実は結構高いところです！！東京の高尾山の標高が599ｍ。スカイツリーが634ｍですね。それ以上ということです。イタリアでこの標高でブドウ畑がある地域はかなり限られてきますし、私たちが生活している場所から比べると、気温は低い場所であることが想像できるかと思います。畑は山の斜面に位置し、昼夜の寒暖差もしっかりあることで、ブドウのアロマがしっかりと引き出されます。

標高600mの畑。柑橘系や白い花の香り、温度が上がると洋ナシや桃などの香りも
**ロッセ・テロワール|ヴァッレ・ダオスタプティ・アルヴィーヌ 2019**
**4,620 円（税込）** **→VIP会員価格4,158円**

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野性味溢れるフルボディの赤ワイン「フミン」

他にもヴァッレ・ダオスタ州の珍しいワインをご紹介しましょう。「フミン」という土着品種の赤ワインです。フミンは寒さに強い品種で、収穫は10月末と晩熟です。

ワインはマラスカチェリーやカシス、スパイス、シガー、なめし皮の香りが印象的で、やわらかいタンニンを持ちつつも重厚な味わい。現地ではジビエ料理やフォンティーナチーズと合わせることも多く、この州を代表するワインの一つと言えます。とはいえ、ヴァッレ・ダオスタはイタリア最小の州。日本に輸入されているワインの種類も多くありませんので、店頭ではあまり見かける機会はないかと思います。