【第9回】アブルッツォ州のワインはいかがでしたか

2024年06月02日 (日)

イタリアワイン通信講座

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お届けワインフォンテフィーコ社ではアグリツーリズモがあり、美味しい手料理が振舞われる

いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
Vino Hayashi つるおかでございます。
第9回イタリアワイン通振講座のワインは

・＜白ワイン＞アブルッツォペコリーノ・スーペリオーレ “ラ・カナリア”

・＜赤ワイン＞モンテプルチャーノ・ダブルッツォ “コッカ・ディ・カーザ”

の2種類をお届けしました。いかがでしたでしょうか。

今日は少し補足説明をしながら、p10～11でご紹介したワインを中心に、お勧めワインをご紹介いたします。

尚、いずれもVino Hayashiオンラインストアで取り扱っており、イタリアワイン通信講座受講生の方はVIP会員価格の10％OFFで購入が可能です。各商品のリンクをクリックしていただきますと、ワインの詳細をご覧いただけます。

アブルッツォのモンテプルチャーノ

アブルッツォ州とモリーゼ州はイタリア中部、アドリア海側に位置しています。西側にはイタリア半島を縦断するアペニン山脈が高く聳え、一帯はアブルッツォ国立公園に指定されています。まさに、山脈と海に囲まれた地域です。

アブルッツォ州を代表するワイン「モンテプルチャーノ・ダブルッツォ」は、イタリアワインの中でもキャンティに次ぐメジャーな銘柄と言えます。ダブルッツォはイタリア語でd'Abruzzoと書き、「アブルッツォのモンテプルチャーノ」という意味になります。年間１億本もの生産量で、安価なデイリーワインから高級ワインまで造られ幅広く流通しています。大量生産の物も多く、居酒屋さんなどで見かけることもありますよね。あまり安いものをガブ飲みすると頭が痛くなることも・・・（アルコールだけの香りがするものは要注意です！）

お送りしたフォンテフィーコ社のモンテプルチャーノ・ダブルッツォは丁寧に造られているもので、きちんとフルーツやスパイスの綺麗な香りが感じられますのでご安心ください。

アブルッツォではモンテプルチャーノ種のロゼも造られています。「チェラスオーロ」と呼ばれ「チェリーのような」という意味合いです。ロゼにしてはしっかりとした色合いで骨格もあり、飲みごたえもあるので、アペリティーヴォよりはメインディッシュに合わせたいワインです。白ワインか赤ワインかどちらにしようか迷っている時や、魚も肉もあるような時に応用が利く救世主になります！

モンテプルチャーノの良さを上手に表現した味わい深いロゼ

フォンテフィーコ|チェラスオーロ・ダブルッツォ・スーペリオーレ “フォッシマット” 2018

4,400円（税込）→VIP会員価格3,960円

アブルッツォ州の土着白ブドウ

アブルッツォ州では白ワインも多く造られています。メジャーな品種と言えば「トレッビアーノ」。こちらもトレッビアーノ・ダブルッツォという銘柄名でレストランでもよく見かけます。このほかに、お送りした品種「ペコリーノ」も人気です。酸味と果実味のバランスがよく、心地よい味わいです。

今回ご紹介する「パッセリーナ」もアブルッツォ州やマルケ州で栽培されている土着品種で、柑橘類やハーブのニュアンスが印象的。味わいも価格も親しみやすいワインです！パッセリーナはあまり酒屋さんでは出回っていないので、土着品種に興味のある方にお勧めです！

海から10kmほどにある標高290mの南東向きの畑。リンゴや洋ナシ、柑橘類にアプリコットなどの香り

トッリ|バカンコッリ・アプルティーニパッセリーナ 2019

3,960円（税込）→VIP会員価格3,564円

モリーゼ州の土着品種「ティンティリア」

モリーゼ州は60年前にアブルッツォ州から独立した州で、西はラツィオ州、南はカンパーニア州とプーリア州に接しています。ブドウはアブルッツォ州の品種や、南側のカンパーニア州の品種も栽培されています。

そんな中！モリーゼ州における希少な土着品種をご紹介します。「ティンティリア」という黒ブドウです。ワインの色調は濃いルビー色で、赤い果実やプラムの香りが中心。コショウやカカオのようなニュアンスも感じられます。味わいにはしっかりしたタンニンとスパイシーさがあり骨格があります。しっかりとした味わいの肉料理と合わせたいフルボディの赤ワインです。

ティンティリア自体、生産量が少なく、こちらも店頭ではほぼ見つからない珍しいワインです。