こんにちは、大阪営業所の井手です。
1年間、お届けワインの美味しい飲み方と取扱説明を皆さまにお伝えしていきます。ぜひ参考にしてください。プロのソムリエも知らない知識や独自の観点からワインを分かりやすく説明します。
第9回でお届け
アブルッツォ州
【白】フォンテフィーコ|アブルッツォ ペコリーノ・スーペリオーレ “ラ・カナリア” 2022
飲み頃は? 開けたてから全開で美味しいワインです!
開けたてから酸味、果実味、ミネラルのバランスが素晴らしい。
2日目からとろみが出てきます。
温度帯は?
8度〜10度 少し高めの温度が美味しい季節です。
野菜室の温度くらいが良いです。
抜栓後、 セラーがない場合は冷蔵庫で保管してください。
ジャンルは?(ワインをジャンル分けする事でペアリングや楽しみ方が理解できます)
花の香系のワイン
花の香系ワインとは『花の香』=蜂蜜等の蜜を伴った『白い花や黄色い花』のフローラルな香りを感じた際に使用されることが多い表現です。
私はラムネに蜂蜜が混ざった様な香りを捉えて『花の香りのワイン』と呼びます。蜂蜜やラムネの他にアーモンドやピスタチオ、リンゴの香りが混ざっている事が多いです。
強い香りになると白バラやジャスミンの香りにも感じます。柑橘系やパイナップルの香りも少し混ざるので難しく感じますが『自分の香りの捉え方』を探しながら香りをジャンル分けしてください。
『花の香系』と『柑橘系』ジャンルの白ワインは世界的に見ても、凄く多く出会うワインです。
しっかり特徴を捉えてベストな楽しみ方を知ってください。
(ジャンル分けは井手独自の感覚のジャンル分けです)
タイプ
中程度の酸味と蜂蜜系の苦味
『花の香系』も『柑橘系』共に好みの酸味の強さと苦味(ミネラル)のバランスを感じてください。
『酸味が強い』が好きな人は比較的寒い地域のワインを、『酸味が柔らかい』が好きな人は比較的暖かい地域のワインを選んでください。自分に合ったワインが見つけ易くなります。
特徴
パイナップルやリンゴ、蜂蜜の香り、アフターに蜂蜜の苦味が特徴のタイプです。
1日目 開けたてから香りも味わいも良い状態!
香り:完熟リンゴ、パイナップル、ミント、ラムネ、微かに硫黄。
味:パイナップル、完熟リンゴ、蜂蜜の苦味、アルコール感強い。
2日目 1日目より酸味、果実味、ミネラル、苦味のバランスが良くなった!硫黄の香り消えた!
香り:青リンゴ香がでてきた。レモングラスの香り。
味:リンゴと蜂蜜、パイナップル、鉱物的なミネラル、苦味が心地よい!
3日目、梨の清涼感出てきた。開いた!
香り:変わらず良い!
味:梨の果実味出てきた!
4日目、変わらず良い状態!
香り:、梨、パイナップル。
味:甘味出てきた!苦味も心地よい!
結論 2日目からポテンシャルを発揮して、4日目も美味しい素晴らしいワインです。
2日目から鉱物的なミネラル感、舌の感触に少しとろみが出てきます。
とろみって!ワインは面白い!
ベストペアリング
・スペアリブ、肉の旨味にパイナップル感が補填されて美味しい!酢豚でもパイナップル入れて造る理由がわかります!豚のと相性は良いです!
・レバニラ、旨い!うま過ぎる!レバーとワインの蜂蜜リンゴ感が合い過ぎる!ベストペアリング!絶対やって欲しいです!
・惣菜の鳥レバー煮込みでも合います!
・タコお刺身、美味しい!タコの甘みに蜂蜜とリンゴを補填!噛めば噛むほど美味しい!
結論 苦味が特徴のワインは合わせ易い!
苦味が同調するので、揚げ物、焼き物、炒め物、香ばしさの苦みとベストペアリングです!
次回は揚げ物の王様『フライドポテト』と合わせたい!ポテトの香ばしさとホクホク感に酸味の補填と苦味の同調が美味しそう!
井手のベスト漬物 紫蘇梅、合う!ハチミツ感足されて美味しい!ベストペアリング!
・キュウリ糠漬け、美味しい!糠漬けの香りにパイナップル感が足されて合う!
・高菜、美味しい!高菜の発酵の香ばしい酸味に蜂蜜リンゴが合う!
井手のベストポテチ ・ブラックペッパー、旨いな!ペッパーの辛味に甘みの蜂蜜リンゴが合う!ジュース飲んでるみたいで美味しい!
・のり塩も旨い!ポテチは何でも合いそうです!
▶︎ 第9回【赤】フォンテフィーコ|モンテプルチャーノ・ダブルッツォ “コッカ・ディ・カーザ”
Vino Hayashi 井手 大阪営業所長 J.S.A.認定ソムリエ
食育アドバイザー 横浜市で誕生 福岡に6年、関西で33年。 O型。42歳。 ワイン業界で約15年、レストランや料飲店での営業のほかにペアリングのコンサルもこなし、飲食とフットサルと笑いを愛するポジティブ関西人! 好きなワインは、弊社取り扱い生産者カステルユゥヴァルのミュラートゥルガウ、コントゥッチのヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ。