いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
Vino Hayashi つるおかでございます。
第11回イタリアワイン通振講座のワインは
・<白ワイン>グレコ・ディ・トゥーフォ
・<赤ワイン>イルピニア・アリアニコ
の2種類をお届けしました。いかがでしたでしょうか。
今日は少し補足説明をしながら、p10~11とp16~17でご紹介したワインを中心に、お勧めワインをご紹介いたします。
なお、いずれもVino Hayashiオンラインストアで取り扱っており、イタリアワイン通信講座受講生の方はVIP会員価格の10%OFFで購入が可能です。各商品名(リンク)をクリックしていただきますと、ワインの詳細をご覧いただけます。
古代ギリシャ人が持ち込んだ土着品種
陽気な性格、ざっくばらんさ、ピッツァなど、日本人がイメージする「イタリア」に近いステレオタイプは、ナポリに多くみられるように思います。そのナポリを州都とするのがカンパーニア州です。ヴェスーヴィオ火山やポンペイなど、観光地としても有名ですよね。
カンパーニア州もギリシャ人が持ち込んだブドウが多くあり、ワイン産業が盛んです。そのほか、トマトやパスタ、チーズなど、イタリアを代表する食材も多く作られています。美味しさがいっぱい詰まった地域ですね。
ちなみに間違って「カンパーニャ州」と書かれている教材も目にしますが、イタリア語でカンパーニャ(campagna)とは「田舎」の意味。「カンパーニア(campania)州」とはスペルも異なりますのでお気をつけください。
第11回はカンパーニア州を代表するワイン2種をお届けいたしました。生産者はカンティーネ・ディ・マルツォ。17世紀から続く貴族生産者で、ワイナリーは所有する古城を改装しています。
土着品種が豊富なカンパーニア州において、お送りしたグレコとアリアニコ以外にも是非知っておいていただきたいのは、「フィアーノ」という白ブドウ。これもこの州の代名詞的な品種ですので、是非飲んでいただきたいです。カンティーネ・ディ・マルツォではフィアーノ・ディ・アヴェッリーノも造っていますので、ご紹介いたします。
火打石や白い花、ライム、シトラスの香り。フレッシュな酸味が際立ちます
カンティーネ・ディ・マルツォ|フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ 2021
4,400円(税込)→VIP会員価格3,960円
アッピア街道の分岐点ベネヴェント
ナポリから北東へ約70km。べネヴェントという町の西側に「アリアニコ・デル・タブルノDOCG」の生産エリアが広がっています。ベネヴェントはローマとプーリア州を結ぶアッピア街道上の分岐点の町として古くから栄えたことから、現在も当時を偲ばせる遺跡が多く残されています。
ベネヴェント近郊でもアリアニコ種の栽培が盛んです。2011年にDOCGに昇格した「アリアニコ・デル・タブルノ」は赤ワインのほか、ロゼワインもDOCGとして認められています。アリアニコのロゼワインはレア!しかも最高格付けDOCG。チャーミングな印象がありつつも、黒系果実のニュアンスと、しっかりとした骨格を持つので、お肉料理にも合わせやすい1本です。
イチゴやマラスキーノチェリー、ザクロ、プラム、桜のような香り
トッレ・デル・パグス|アリアニコ・デル・タブルノ ロザート “チラシエッロ” 2018
4,620円(税込)→VIP会員価格4,158円
永遠の都ローマを州都に持つラツィオ州
イタリアの首都ローマは観光都市としても欠かせない存在ですね。町中には巨大な遺跡が多く保存されており、ローマ帝国時代の迫力を2000年以上経った今でも感じることができます。そんなローマが位置するのはラツィオ州。ここでは比較的重くなく、普段飲みクラスのワインが多く造られています。
知っておきたいワインとしては、ローマの南。20kmほど下ると複合火山があり、その影響を大きく受けている地域です。ローマ法王の避暑地としても有名なカルデラ湖があり、その周辺ではすっきりとした白ワイン「フラスカーティ」が造られています。
ちなみに、ローマ(中心地)の道路の多くは石畳となっていますが、その石は真っ黒であることにお気づきでしょうか。これは、複合火山のマグマが冷えて固まってできた玄武岩を使用しているからです。
フラスカーティから東に50㎞ほど進むと、山間のエリアでチェーザネーゼ・デル・ピーリオDOCGが造られています。白ワインの製造が多いラツィオ州における、骨格のある貴重な赤ワインとなります。10世紀ごろから町はローマ教皇との関わりを持ち、ワインはローマ法王へ献上されていた歴史を持ちます。
味わいは品種特有のスパイシーさが感じられユニークです。ほとんど出回っていない入手困難銘柄です!
コレッティ・コンティ|チェーザネーゼ・デル・ピーリオ スーペリオーレ “エルニクス” 2020
4,840円(税込)→VIP会員価格4,356円
過去の記事はこちらからご覧いただけます。
【第2回】ピエモンテ州のワインはいかがでしたか
【第3回】ヴァッレ・ダオスタ州&リグーリア州のワインはいかがでしたか
【第5回】ヴェネト州&フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州のワインはいかがでしたか
【第6回】ロンバルディア州のワインはいかがでしたか
【第7回】トスカーナ州のワインはいかがでしたか
【第9回】アブルッツォ州のワインはいかがでしたか
【第10回】サルデーニャ州&シチリア州のワインはいかがでしたか
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Vino Hayashi つるおか
イタリアソムリエ協会(AIS)認定ソムリエ。東京都出身。B型。
サグランティーノ、ヴェルディッキオ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノなど中部イタリアのワイン、ロマネスク建築、NHK『ブラタモリ』、猫が大好き。Vino Hayashi頒布会では『イタリアワイン通信講座』を制作。『月刊DOCG』『Vin Voyage』ディレクター。