いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。Vino Hayashi つるおかでございます。お届けしたワイン以外の追加情報を州のテーマに沿って皆さまにお伝えいたします。
イタリアワイン通信講座、第5回のワインは
・<赤ワイン>ヴァルポリチェッラ クラッシコ
・<白ワイン>ヴェネツィア・ジューリア ピアンコ “ヤシック”
の2種類をお届けしました。
今日はヴェネト州とフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の補足説明をしながら、同州で造られている個性溢れるお薦めワインをピックアップしてご紹介いたします。是非知っておいていただきたいものですので、p8~17を参考にしながらお読みください。
尚、いずれもVino Hayashiオンラインストアで取り扱っており、イタリアワイン通信講座受講生の方はVIP会員価格の10%OFFで購入が可能です。各商品のリンクをクリックしていただきますと、ワインの詳細をご覧いただけます。
イタリア屈指のワイン生産量を誇るヴェネト州
ヴェネト州の州都は水の都として知られるヴェネツィアです。イタリアに行ったら是非とも訪れたい観光地のひとつですね。ヴェネツィア以外にも、ロミオとジュリエットで知られるヴェローナや、ガルダ湖がリゾート地として挙げられるほか、ユネスコ世界遺産に登録された「コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群」など、素晴らしい場所がたくさんあります。
ヴェネトの人は「きっちりしている」「お酒好き」と言われますが、そういった気質がまさにワイン産業にも反映され、生産量はイタリア国内トップを誇ります。数多くのブドウ品種、銘柄が生産されているその背景には、ヴェネツィア共和国時代の力、ヴェネツィア貴族、侵略、戦争など、数々の歴史的要因があります。
最高格付けDOCGの数も14と多く、バラエティに富んだワイン造りが成されている活気ある地域です。
「甘美な」を意味するワイン ソアヴェ
ヴェネト州を代表する白ワインのひとつが「ソアヴェ」です。日本でもいち早く流通していたイタリアワインのひとつで、レストランや店頭でも見かける機会が多い銘柄です。華やかで親しみやすい味わいで気軽に楽しむことができる反面、生産量も生産者も豊富なことから、クオリティはピンからキリまであるのも現実です。
「美味しいワイン選び」をする際は銘柄も大切なのですが、生産者を見極めることが重要です。是非みなさまがこれから出会うワインは、どのような生産者でどれくらいの規模を造っているのか、醸造方法などを少しずつ研究してみてください。それを比較していくことで、ご自分の中での好みがだんだん見えてきます。
話はソアヴェに戻りますが、Vino Hayashiが輸入しているソアヴェはちょっと個性がある味わいで、いい意味で裏切られます!!というのも、造り方にポイントがあり、アパッシメントといって、ブドウを収穫した後に陰干しを行い、水分を蒸発させて糖度を高めてから醸造を行っているためです。手間をかけて造られているだけあって、ふくよかな果実味と綺麗な酸味がしっかりと感じられる満足感の高い味わいとなっています。
フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の品種の個性
お隣のフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州に移ります。イタリアの北東に位置し、東はスロベニア、北はオーストリアと接しています。歴史上、数々の侵略を受け、様々な文化の影響を受けた地域です。
ここでは、イタリアの土着品種のほかに、国際品種も数多く栽培されています。お送りした白ワインも国際品種のリースリングと土着品種のマルヴァジアのブレンドですね。
生産者はボルゴ・サン・ダニエーレ。姉弟で経営している自然派のワイナリーです。
お届けしたワインのヤシックは、同じシリーズで赤ワインも造られています。こちらはカベルネソーヴィニヨン100%。一部中樽を使って熟成しています。
フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州を代表する土着品種「フリウラーノ」
フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州を代表する土着品種のひとつに、フリウラーノ種があります。フリウラーノのワインの特徴は、ニュートラルで丸みを帯びた優しい味わいです。アーモンドや干し草、ハーブの香り、野生の花などの優しい香りが際立ちますが、砂糖漬けのオレンジの香りもわずかに感じられます。丸みのある質感を持ち、酸味、ミネラルは穏やか。フルーティーでソフトなニュアンスを持ち、口当たりはやわらかながら、醸造方法によっては骨格のある味わいになります。後味にはビターアーモンドを思わせる香りやほろ苦さが漂います。
ボルゴ・サン・ダニエーレ社のフリウラーノは一部大樽を使って熟成させています。白桃や洋梨、ライチ、オレンジ、セージ、オレガノ、干し草、ターメリックといった華やかで複雑な香り。アタックは果実味のニュアンスが広がり、次第に心地よい苦みが感じられ、後味はドライです。現在は骨格のしっかりとしたワインですが、熟成するにつれ丸みのある口当たりとなる楽しみな1本です。
土着品種100%で造られたワインを飲んでその品種や土地の個性を知ると、より一層勉強になります!
過去の記事はこちらからご覧いただけます。
【第2回】ピエモンテ州のワインはいかがでしたか
【第3回】ヴァッレ・ダオスタ州&リグーリア州のワインはいかがでしたか
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Vino Hayashi つるおか
イタリアソムリエ協会(AIS)認定ソムリエ。東京都出身。B型。
サグランティーノ、ヴェルディッキオ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノなど中部イタリアのワイン、ロマネスク建築、NHK『ブラタモリ』、猫が大好き。Vino Hayashi頒布会では『イタリアワイン通信講座』を制作。『月刊DOCG』『Vin Voyage』ディレクター。