いま飲んでほしい
『香り豊かで旨味タップリ』ワインです
いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。
Vino Hayashi 井手です。 私が大好きな『香り豊かで旨味タップリ』の秋ワインを紹介できる季節がきました!
秋は『濃いワイン』より『深いワイン』が美味しい季節です。
秋の深いワインはこの季節に実際飲んで体験しないと理解できません。ピノ・ノワールでもカベルネでも表現できない身体に沁みるワイン達を、ぜひ味わってください。
秋の深いワイン その1
【白】レーヴァ|ランゲ ビアンコ “グレイ” 2021
5,500 円(税込)
品種|ソーヴィニヨン・グリ70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%
合わせる料理|出汁を使ったお野菜料理、鍋やおでん等。
初めて出会った品種が美味しかった時、ソムリエでよかった!と感動が溢れてきます。
久々に感動した品種なので、誰かに伝えたくてウズウズしていました。
『ソーヴィニヨン・グリ』何だそれ!
そして美味しいのかい!?
答えは、誰が飲んでも美味しいワインです!
オレンジの柑橘系の味と南国のトロピカルな味、蜂蜜の様なとろみと苦味、ギンギンのミネラル、長いアフター。
調べてみるとロワール地方、ボルドーなど、ソーヴィニョン・ブランを生産する地域で稀に出会う果皮がピンクや紫色のブドウのようですが、調べても情報は少ない品種。
この美味しさを一度味わうと、誰も知らない謎の品種ソーヴィニヨン・グリを誰かに伝えたくて堪らなくなりますので、ご注意ください。
私はやっと伝える事ができました。
「ソーヴィニヨン・グリは美味しい」と。
秋の深いワイン その2
【オレンジ】フォンテフィーコ|ヴィーノ ビアンコ マルヴァジア “ディーレ・ベーレ・バチャーレ” 2020
5,500 円(税込)
品集|マルヴァジア100% オレンジワイン
合わせる料理|鰹のタタキ、キノコのバター焼き、ラム肉、鴨肉
とあるワインバーで1人飲んでいた時、『このワイン、私が愛しているオレンジワインなの』と、ボトルを抱きしめながらソムリエの小柄な女性が話していました。
気になってボトルに目をやると弊社ワインだったので、飲んでいたワインを吹き出しそうになりました。
とても嬉しかったのですが、純粋に愛してくれているワインに対して僕が何か情報を付け加えることをしたくないと思い名乗るのを辞めました。
その女性ソムリエ曰く「香水の様な美しい香りのワイン」だそうです。
味は?となりますが、オレンジワインは香りと味わいが直結するのでご安心ください。
石鹸やアールグレイの香り。上質な紅茶の味わい。
本当にします。
こんなに『エレガントで』『深くて』『大人びた』オレンジワインは中々出会う事がありません。
秋は大人の深いオレンジワインを是非飲んでください。
涼しくなり虫の声を聞くと心が愁いがちになります。深いワインとゆっくり向き合いながら時を過ごすのも一興かと。
秋の深いワイン その3
【赤】ヴィーニェ・マリーナ・コッピ|コッリ・トルトネージ バルベーラ スーペリオーレ “イ・グロップ” 2015
7,040 円(税込)
品種|バルベーラ100%合わせる料理|秋刀魚の塩焼き、サバの塩焼き、サワラの塩焼き、鴨肉、豚肩ロース
私が懇願して再入荷に漕ぎ着ける事ができた偉大なワインです!
ずっと探していた『秋ワインの完成形』がこの赤ワインです。
この季節バルベーラ種は、バローロやバルバレスコのネッビオーロ種を凌駕し魅力を発揮します。バルベーラが1年で1番美味しい季節は今です!
秋になるとレストランからの依頼が多くなる『美味しいバルベーラある?』の質問に、自信を持って答えます。
『バルベーラの究極形があるよ』
ネットを覗けばバルベーラは沢山並んでいます。人気の品種だから。
しかし!バルベーラ好きの私から言わせてもらうと、美味しいバルベーラは時間が必要です。
酸味と果実味が特徴のバルベーラですが、若いヴィンテージは軽く変な甘味やバランスが悪いワインが多く、美味しくありません。最低でも3年以上熟成をする事で味わいに深みがでます。
酸味、果実味、深味(こく)が三味一体となった時、バルベーラはバローロを超える事があります。
8年熟成のこのイグロップは、香りが官能的です。セメダインの様なエーテルと鉄分の香りで溢れエロさが満開状態です。
味わいは、鋭い酸味を溢れる果実味と鉄分が押させ込み深みと共に味わう事ができます。最高品質の醤油を飲んでいる様です。
飲んだ後にゆっくり『旨い』と独り言が漏れます。
やっと秋になったんだな。今日は、秋刀魚とバルベーラを飲もう。
秋の深いワイン その4
【赤】クリヴェッリ|ルケ・ディ・カスタニョーレ・モンフェッラート 2021
5,940 円(税込)
品種|ルケ100%
合わせる料理|〆鯖、秋刀魚の塩焼き、サバの塩焼き、サワラの塩焼き、鴨肉、豚肩ロース。『薔薇の香り』がするワインの代表的な品種ルケ。
一度絶滅しかけた神秘的品種です。
ルケを知り尽くした、元ルケ協会の会長が造る『究極の薔薇ワイン』は、香りの出かたが違います。咽せ返る程の香りを放ち、グラスの中を『薔薇やスミレ、ゼラニウムの花束』で一杯にします。
香りの強い若い赤ワインは、味わいに変な甘味やエグ味が出る事が多いので、3年くらい熟成させて味わいが落ち着くのを待ちます。
しかし、今回の2021年ヴィンテージは香りが段違いに出ています!なのに、甘味やエグ味を感じません。
完熟ブドウを使っている事が味と香りから分かります。温暖化の影響が恩恵として出る珍しい事例です。
『薔薇の香りが溢れるワイン』を大きなブルゴーニュグラスに注いで、ゆっくり楽しむのはソムリエをやっててよかったと思う瞬間の一つです。
試飲でレストランの男性ソムリエと「薔薇でしょう?」「薔薇ですね」と気持ち悪い会話をしてしまうくらい香りが溢れる素晴らしいワインです。
秋の深いワイン その5
【赤】コントゥッチ|ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ 2018
5,280 円(税込)
かつては私が苦手だったサンジョヴェーゼを1番好きなワインに変えた、そんなワインを紹介します。
初めての出会いは、入社して間も無くの試飲会でした。ブショネや状態のチェックで試飲した時。
数秒時間が止まりました。
『う、旨い。』
味わいを簡単に表現すると『まろやか〜 じゅわ〜 旨味残るや〜ん』です。
です。って言われても困ると思いますがベストな表現だと思います。
感動してしまい、状態チェックでグラス1杯半くらい飲んで怒られました…
ワイナリーの創設は1008年、なんと『1000年以上の歴史』です。
現当主までに40代以上…千年の歴史とともに愛され磨かれ続けた『宝石の様な高貴なワイン』
戦争や飢饉、天候被害や環境の変化等『激動の時代』を乗り越えてきた『造り手達の情熱』がこのワイナリーには詰まっています。
味を表現するなら『ノスタルジーな味わい』です。
ノスタルジー?(懐かしい気持ち)
それ味なん?
人前で『味わいにノスタルジーなニュアンスが入っているね』と言うと、変な奴キター!と思われるのでちゃんと説明します。
『柔らかくて旨味を感じる酸味』、『重くない自然な果実味』、『優しくて心地よいタンニンと余韻』
なんか全部が暖かくて、優しくて、心地よい、まるでトスカーナで収穫を待つ広い広い麦畑の中に自分が佇んでいる様な映像が浮かびます。
そんな感じを『ノスタルジー』と表現しています。
サンジョヴェーゼが偉大なブドウと呼ばれる理由がコントゥッチのワインを飲めば理解できます。
トスカーナ州の2018年は特に優良なヴィンテージ!力強い素晴らしいワインに仕上がっています。
秋の夜長にノスタルジーに浸りながら、千年の歴史に想いに寄せてみては…。
秋の深いワイン その6
【泡】ヴィッラ・クレスピア|フランチャコルタ “シンビオティコ” ブリュット NV
6,820 円(税込)
このヴィッラ・クレスピアのフランチャコルタは、シャンパン、クレマンを差し置いて『泡の世界大会で世界一』になりました。
今回紹介するフランチャコルタは『SO2無添加でワインを造り酸化熟成を促進させ、瓶内二次発酵する事でプレミアムシャンパン級ヴィンテージ感の味わいを見事に表現した!』
した!…と言われても何事か分からないと思います。
細かく説明すると、シャンパンのプレミアム級(高くてレア)は、若いヴィンテージだと酸味とミネラルが強く飲んでいて口と喉がツラい味わいがします。(口喉がギュッてなります)
基本的に熟成用に造られている事が多いからです。
熟成して酸味とミネラルのバランスが整い、熟成の旨味(シェリー感)もプラスされ、素晴らしいシャンパンに変貌します。
ここがポイントです。シャンパンの素晴らしい所は熟成することを待って飲むことです。
熟成させなければ、シャンパンのメゾン(醸造元)が考える美味しい味わいではありません。
その為、世界一有名なドンペリもP1、P2、P3と熟成をさせて良い状態で蔵出しします。(P2で8万円以上、P3は100万円以上する物も)
P=「Plenitudes(プレニチュード)」(熟成)の頭文字です。
熟成が如何にシャンパンを美味しくする大切な工程かご理解いただけたと思います。
さて、話をフランチャコルタ “シンビオティコ”に戻します。
シャンパンに大切な『熟成の工程』を SO2(亜硫酸)無添加でワインを造る事で酸化を促進させてシェリーの様な旨味を纏ったワインを造ります。(SO2=酸化防止剤)
簡単に『造ります』と書きましたが、このSO2(亜硫酸)無添加で美味しいワインを造る事が凄い技術レベルなんです!
『酸熟に耐える最良のブドウ栽培』と、『最高の醸造技術』、2つに自信がある生産者しか造れません!
その、上質な酸化熟成ワインを使い、瓶内二次発酵させる事でシンビオティコは完成します。
酸味やミネラルも心地良いレベルに調整しています。
プレミアムシャンパンのビンテージ感を見事に6000円代で表現しています!
技術と情熱が造りだした、凄いワインです!
プレミアムシャンパンを買うと値段の高騰が凄く2万円以上はします。熟成させる事を考えると時間もコストもかかります。セラーで熟成中に熟成状態をチェックする事もできません。
熟成シャンパンを楽しむ為には、さらに高いお金を払い、良い状態の熟成したシャンパンを購入するしかありません…
泡の熟成感を楽しむ事が、中々難しいということをご理解いただけましたか。
シンビオティコを紹介すると、ソムリエは驚いた顔をします。シャンパンの世界を識っている方ほど驚き、感動すらしてくれます。
熟成感のある泡の味わいを少し大きめのグラスで、深みのある香りも一緒に楽しんでください。
今、飲んでほしい『香り豊で旨味タップリ』ワインです!
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