
こんにちは、大阪営業所の井手です。
1年間、お届けワインの美味しい飲み方と取扱説明を皆さまにお伝えしていきます。ぜひ参考にしてください。プロのソムリエも知らない知識や独自の観点からワインを分かりやすく説明します。
第7回でお届け
【赤】コントゥッチ|ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ 2024

飲み頃は?
4日目からです!
必ず美味しくなるので4日以内に絶対飲み切らないでください!
絶対に!!
若いエレガント系サンジョヴェーゼは時間がかかります。
4日目以降に高級バルバレスコの様な片鱗がジワジワ見えてくるワインです!
5~6日目に香りがお香水に変わります!
※抜栓後にコルクを刺し直して、冷蔵庫か野菜室で保管してください。時間経過と共に開く前に酸化します。
ファインワインと付き合う秘訣は焦れずにゆっくり整うのを待つことです。
抜栓後、冷蔵庫で保管してゆっくり味と香りの変化を感じてください!

実は凄いワイナリーの作品です!
ロッソ・ディ・モンテプルチャーノの位置付けはDOCGヴィーノ・ノービレの弟分です。
ヴィーノ・ノービレ=高貴なワイン
高貴なワイン=気品があり洗練されているワインと言う名前です。
私も呼ばれてみたいもんです。
数あるサンジョヴェーゼのDOCGの中でも特にエレガントなワインに仕上げてきます。
そしてこの、
『コントゥッチ』は1008年に創設された1000年以上の歴史を持つレジェンドワイナリーです!
日本は平安時代で『紫式部が源氏物語を書いた』と言われる寛弘5年と同じ年です...

温度帯は?
18〜20℃
硬いワインなので少し高めが要素を取りやすです!
ボトルを握ってほんの少しヒヤッとする温度
抜栓後、セラーがない場合は冷蔵庫の野菜室で保管してください。
2日目以降はボトルの残量に対して野菜室から30〜60分前に出し温度調整してください。
ジャンルは?(ワインをジャンル分けする事でペアリングや楽しみ方が理解できます)

赤果実系
赤果実系とはピノ・ノワールやネッビオーロ(バローロ)を代表する酸味が強く、色調が赤く濃淡がやや薄い特徴を持つジャンルです。
※赤ワインは大きく分けて赤果実系のジャンル(ピノ・ノワール等)と黒果実系のジャンル(メルロー等)2種類に分かれる事が多いです。今回は赤系果実の特徴が色濃くでる品種です。
凄く勉強になる品種なのでしっかり楽しみましょう。(ジャンル分けは井手独自の感覚のジャンル分けです)

タイプ
赤果実系で鉄分とタンニンが強いタイプ(代表品種はネッビオーロ)
若いビンテージは軽く感じるのですが熟成が進むとバルバレスコの様なエレガントな味わいに変貌します。
特徴
『サンジョヴェーゼ』は偉大なブドウです。
黒果実系のカシスの様な濃厚な果実味と(代表品種はメルロー)
赤果実系の鉄分と旨味が強いタイプ(代表品種はネッビオーロ)
サンジョヴェーゼを語る上で重要なポイントになる事があります!
1、果実味タップリの『黒果実系』になるタイプ
2、エレガント系の『赤果実系』になるタイプ
3、その両方の果実味と旨味の特徴を持つタイプ
この『3種類』が存在する事を知って下さい!
今回のワインは2、エレガント系の『赤果実系』になるタイプです。
中々このタイプのサンジョヴェーゼに出逢えないのでしっかり味わってください!
ワインが開くのは抜栓から4日目以降です!
今回のワインを通して若いワインが高級ワインに変貌する過程を体感できる貴重な時間になります。
高貴なワインに成る事を知らずに飲む人がほとんどです!

1日目 エレガント系赤ワインのバリバリ若い時の味と香り。
香り:インク、梅ジュース、軽いメントール
味:タンニンが先に感じて味が分からない、凄く硬い、果実味が全然わからない状態。青いエグ味
2日目 僅かに開いたけどまだまだ全然硬い状態です。
香り:赤リンゴの皮、インク、スミレ、ラベンダー。
味:まだまだ硬い、タンニンが先に感じる、軽い鉄分、若い青いエグ味。
3日目 ま少し開いたけど変わらず硬い。
香り:赤リンゴの皮の香り、でもインクの香りが抜けない。
味:加工品の梅ジュース、タンニンが少し後になった、まだ若いエグ味。
4日目 香りが強くなってきた!
香り:インクが抜けて香水の様な香りが出てきた!
味:レッドチェリー、鉄分、アセロラ、タンニンがだいぶアフターになった!
5日目 開いた!
香り:ラベンダー、薔薇、香水みたいな香りに変わった!
味:レッドチェリー、鉄分、タンニンが細かくなった!
6日目 美味しい状態が続きます!
香り:薔薇やラベンダーの花束みたいな香りが溢れてきます!
味:タンニンが細かくなり、酸味、果実味、タンニンと流れるような味わい!
結論 エレガント系の硬いワインは時間がかかります!
4日目以降から徐々に良くなり、5日目にしっかりエレガントな香りを体験できます。
6日目もエレガントさが続きます!この変化の過程を必ず体験してください!!
サンジョヴェーゼの中で1番エレガントに造られるDOCGヴィーノノーヴィレ!
香りだけで幸せになります。
若い赤果実系ワインの扱いは難しいので毎日試飲する事でしっかり感覚を掴んでください。
硬いワインが開いていく過程!
香り=加工品の香り(硬いワイン)→天然の香り(開いたワイン)
インクの香り(硬いワイン)→花の香り(開いたワイン)
味わい=酸味→果実味→タンニンの順番(開いたワイン)
この感覚を覚えて欲しいです。
ベストペアリング
※ワインが開いた状態で合わせてください!(4日目以降)

・マグロの赤身を紫蘇と塩で:鉄分が同調する!シソの香りとマグロが合う!アフターまでハーブ感が広がる!ベストペアリング!必ず鉄分の強い赤身で合わせてください。ワインが硬い状態だとトロや中トロは合わないです。

・鴨の胸肉:旨い!鉄分が同調!旨味が同調、味わいが広がる、これもベストペアリング!

・ラムもも肉:香りが広がる好きなペアリング!美味しい!ラム肉の味を邪魔せずに鉄分と香りが足される感じ。

・鰹のタタキ:食べる直前にバーナーで炙ってください(これ凄く大事です)。鉄分の同調!旨味の同調!醤油つけると更に美味しい!焼き目の香ばしさは色々なワインと相性抜群です!

・焼き椎茸塩:旨い!ボリュームが同じ!椎茸の出汁感とワインの旨味が合う!好きなペアリング!
・ブラウンマッシュルーム:最初ワインが勝つけどアフター心地よい出汁感とマッシュルームの香ばしさが合う。
・プチトマト:悪くないけど味わいが広がらない、同じトーンの食べ物みたい。(面白いペアリング)
・パクチー:旨い!ワインの香りが青草感を包み込んで旨味を補填する!
・パセリ:香り広がる!パセリのハーブ感とシソの果実感が同調して美味しい!アフターもハーブ感で心地よい!

西洋料理と香味野菜の歴史は長く切り離せない関係です。実は香りも楽しむワインと香味野菜の相性が素晴らしい事を知って欲しいです!香りの強いワインとパセリや紫蘇だけで合わせてください。感動するペアリングになります。この組み合わせを理解する事でワインに合わせる料理が手軽に作れるようになります!
肉なら赤ワインは嘘です!
前回同様ですが酸味の強い赤系果実系の殆どが和牛(赤身、脂身)と相性が悪いです。ソムリエでも知らない方が多いので合わない感覚を是非試して欲しいペアリングです。
井手のベスト漬物『蜂蜜梅干し』
酸味が打ち消し合って、梅干しの甘みを感じ旨味の同調がある!酸味が強過ぎない梅干しなら何でも面白いペアリングになります。

漬物ではないですが昆布の佃煮はお勧めです!特にフジッコのふじっ子煮シリーズは凄く合います!おかか昆布、しそ昆布は絶品です!

井手のベストポテチ『海苔しお系』
海苔の旨味にワインの旨味とシソ感が足された感じ!合う!

▶︎第7回【赤】ポデーレ・カンプリアーノ|キャンティ クラッシコの取説はこちら
Vino Hayashi 井手 大阪営業所長 J.S.A.認定ソムリエ
食育アドバイザー 横浜市で誕生 福岡に6年、関西で36年。O型。45歳。 ワイン業界で約15年、レストランや料飲店での営業のほかにペアリングのコンサルもこなし、飲食とフットサルと笑いを愛するポジティブ関西人! 好きなワインは、弊社取り扱い生産者カステル・ユヴァルのミュラー・トゥルガウ、コントゥッチのヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ。

Vino Hayashi 井手
大阪営業所長
J.S.A.認定ソムリエ
