ナポリ在住の鈴木です。
第1回、第2回とイタリアで有名なアスパラガスについて説明いたしましたが、今回は紫アスパラガス、自生のアスパラガスについてご紹介します。
11) Asparago violetto di Albenga (アスパーラゴ・ヴィオレット・ディ・アルベンガ)
・産地=リグーリア州サヴォーナ県アルベンガ
・サイズ「パープルアスパラガス」長さ 17~20cm、直径1cm弱
深さ20~30cmの溝に20~25cm間隔で植える。収穫は3月中旬から始まり6月まで。
アルベンガ産のアスパラガスは、名前の通り紫色をしたアスパラガスで芯の部分は白色をしています。大量生産や交配が難しく、生産量はごくわずか。
苦味は少なく、甘味が強くバターの香りと味わいが感じられるのが特徴。
*弊社取り扱いワイナリー「Biovio」もアルベンガの町の郊外にあり、周りにはこのアスパラガスの生産者も点在しています。
<現地で合わせるワイン>
・Pigato DOC Riviera Ligure
・Vermentino DOC Riviera Ligure
<アスパラセルヴァティカ>
イタリアにも自生のアスパラガスは存在します。いくつかご紹介します。
12) Asparago selvatico della Calabria (アスパーラゴ・セルヴァーティコ・デッラ・カラーブリア)
・産地=カラブリア州
・サイズ 長さ約30cm 緑や紫色のアスパラガスが混合。
13) Asparago servatico della Sardegna (アスパーラゴ・セルヴァーティコ・デッラ・サルデーニャ)
・産地=サルデーニャ州
・サイズ 長さ約30cm 主に緑色のアスパラガス。
<ソムリエ・林基就セレクト>
コルタッチャ|アルト・アディジェ ピノ・ビアンコ ”ホフスタット” 2013
“グリーンアスパラガスはホワイトアスパラガスに比べて一般的に苦味が強く、エグ味もあるるため、合わせるワインはミネラル感より、塩味が求められます。イタリアでは、フレッシュなチーズや、卵と一緒に調理される事が多いため、トレンティーノ=アルト・アディジェ州で作られるピノ・ビアンコやピノ・グリージョといったボリューム感の強く感じられないワインが合わせやすいです。”
アスパラガスは、ビタミン(A、B1、B2、C、E)、鉄分、葉酸、カルシウムなど栄養素の高い植物です。春のイタリアの食卓には必ず登場する自然からの贈り物をぜひワインとともにお楽しみ下さい。