ナポリ在住の鈴木です。
イタリアで「Natale(クリスマス)」の次に重要なお祝い事に「Pasqua(復活祭)」*英:イースター*があります。
前回は、主にカンパーニャ州で食べられる復活祭のメニューをご紹介しましたが、第2回はイタリア全土のメニューを南から順に少しずつご紹介します。
今回は「シチリア州」です。
<Tradizionale di Ragusa> (ラグーサ編)
1)Focaccia Ragusana (フォカッチャ・ラグサーナ)
・薄いピザ生地を何重にも折りたたみ、中にトマトソース、地域特産品のラグサーノチーズの入ったフォカッチャ。レシピはブロッコリー、キノコ、ベシャメルソースなど様々あるが、トマトソース入りがラグーサ名物。
2)Impanata d’Agnello (インパナータ・ダニエッロ)
・同じく包むタイプのピッツァ。ピザ生地の中には炒めた仔羊肉、ニンニク、イタリアンパセリ、塩、コショウのみ。
3)Turcinuna (トゥルチヌーナ)*地元名*/ Involtini frattaglie di agnello (インヴォルティーニ・フラッタリエ・ディ・アニエッロ)*正式名*
・羊腸またはトリッパにタマネギと一緒に炒めた内臓と、イタリアンパセリ、ラグサーノチーズを詰め、ロール状に巻いてオーブン焼きにしたもの。
4)Cassatella Ragusana(カッサテッラ・ラグサーナ)
・シチリア州名物デザート「カッサータ」のラグーサバージョン。具材にはラグーサ産リコッタチーズを使用し砂糖、少量のチョコレートを加え混ぜ合わせる。丸型にのばした生地の上に具材を乗せ、棒状に伸ばした別の生地で回りを囲み、丸型の生地を指でつまみながら形を整えていく。仕上げにシナモンパウダーを振りかけ焼き色が付くまで180℃のオーブンで焼いて出来上がり。
*現地で合わせるワイン*