Vino Hayashi代表の林功二でございます。
この夏、イタリアへ行ってまいりました!
コロナでだいぶご無沙汰していました現地生産者への訪問。
今回はじめましての生産者もいくつかありましたが、ほとんどが昔からお付き合いのあるところ。
お互いコロナで大変でしたから、、目が合った瞬間にもう目が潤っときちゃってました。。
『小さかったあの子がこんな立派な後継ぎに!』と、彼らを見る目は親戚のオジサンそのものだったようです(笑)
シチリアからヴァッレ・ダオスタまで文字通りイタリアを縦断してきたのですが、特に印象に残ったのが"気候変動"。
日本と同じく"気候変動"自体は昔から危機意識としてはありましたが、その変化スピードが想像以上に速くなってきているのです。もう体感レベル以上だそうです。
ブドウ栽培(農業)は1年サイクルのため変化への適応スピードが上げにくいのですが、最新のテクノロジーを駆使したり、未来を予測しながら先手を打ったりと生産者も対応に必死です。
今後、ワインの品質は生産者の"気候変動への対応力"が最大のポイントになると強く感じた猛暑イタリアの出張となりました。
さて、今回はそんな環境のもと、いま買うべきワイン8選をご紹介します!
社長ハヤシ厳選! イタリア出張2022ベストワイン
レーヴァ|バローロ “カンヌビ” 2018
39,600 円(税込)
今回の出張でのベストワインはこちら。自分たちの理想を徹底的に追い求めた究極の1本。
ゴール(理想のワイン)からブドウ栽培・醸造・熟成のプロセスを逆算して設計された、瑞々しい果実感も残る現代的なバローロ。最新技術を駆使して仕上げたエゴイスティックなワインです(3本ご購入の方には木箱でお届けいたします!)。
【イタリア出張2022ベストバイ!】
ポデーレ・カンプリアーノ|キャンティ・クラッシコ リゼルヴァ 2016
7,480 円(税込)
『いやいや林さん、ベストワインは分かるけども高すぎでしょ。』というお声、聞こえてきそうです(笑)
そんなお声にお応えし、『今買わずにいつ買うの!』的なワインがこちら。つくり手のみ手、自他ともに認める出色の出来栄え。サンジョヴェーゼ、キャンティの求めるものが完璧に表れています。
【いま買うべき"赤"2014年ヴィンテージ4本!】
気温上昇が激しい近年は黒ブドウの収穫時期の見極めが非常に難しくなっています。
特にタンニンの強いパワフルな品種は種子が未成熟気味でバランスが崩れやすいのです。
一方、雨が多く一般的に弱いヴィンテージとされていた2014年。実際に蓋(コルク?!)を開けてみるとなんとまぁバランスの取れたエレガントなワインに仕上がっているではありませんか。
20年以上の熟成には耐えられないかもしれませんが、いま飲むには最高のヴィンテージであることには間違いありません。
という訳で、特に良かった赤ワインの2014年ヴィンテージをご紹介。総じて残り僅かですのでお早めに!
①レ・チマーテ| ウンブリア ロッソ “マッキエート” 2014
8,580 円(税込)
これぞスーパー・ウンブリアン!サグランティーノとカベルネ・ソーヴィニヨン50:50。2014年の真骨頂が味わえます。
②クパーノ|ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2014
22,000 円(税込)
つくり手もこっそり『実は一番好きなヴィンテージ!』と言わしめるクパーノの2014年。在庫限りのファイナルコールです!
③フォンテフィーコ|テッレ・ディ・キエーティ アリアニコ “コステトステ” 2014
7,920 円(税込)
飲み頃を迎えるまでに時間のかかるアリアニコ。美味しく飲むならこのヴィンテージ!
④カルロット|アルト・アディジェ ラグレイン リゼルヴァ “ディ・オーラ・イン・オーラ” 2014
5,280 円(税込)
早飲みワインと思われがちなラグレイン。実はとってもエレガント!いまがドピーク、妖艶に仕上っています。
【ミネラル豊富な白ワインは2018年が買い!】
個人的に樽が強いワインが苦手で一杯で飲み疲れてしまいます。
特に白ワインはタンニンがない分、ブドウの個性が樽に覆われ均質的に感じてしまいます。逆に好みのワインはというとミネラルと酸がしっかりとした硬質なワイン。
フレッシュで爽やかなワインはリリースしたての若いヴィンテージから楽しめますが、硬質なワインはある程度の熟成を経ないとただの味気ないワインになりがちです。
特にシチリアのエトナ山麓でつくられるカッリカンテや、ウンブリアのグレケットはその典型的な土着品種で、2018年は今まさに飲み頃を迎えています。
ブドウ自体のポテンシャルで生み出されたスケールの大きなワインをこの機会に楽しんでいただけると嬉しいです。
①フェデリコ・クルタス|エトナ ビアンコ “ガンマ” 2018
7,260 円(税込)
エトナ山麓の火山灰土壌で育まれたミネラル豊富な白ワイン。あぁ、この良さを秋の夜長に語り合いたい。9本のみ。
②レオナルド・ブッソレッティ|ウンブリア グレケット “コッレ・オツィオ” 2018
6,380 円(税込)
今回の出張の中でもピカ一の輝きを放っていたつくり手、レオナルド・ブッソレッティ。天地人+グレケット種、四位一体の逸品。15本のみ。
以上、出張レポート第一弾でした!
(第二弾はあるのかしらw)
林 Vino Hayashi代表取締役。 愛知県出身。B型。 兄であるソムリエ林基就と共に、2010年にVino Hayashi設立。イタリア中を車で巡り、100カ所を超えるワイナリーの取材・撮影を行う。ワインを口にし目を閉じると、そのワインが育まれた土壌、気候、風、ブドウの生育状態を感じることが出来る。