Vino Hayashiの川嶋でございます。
本日は日本初入荷となるバローロの生産者「REVA(レーヴァ)」のワインをご紹介いたします。
バローロは飲むと当然美味しいのですが、購入する時ちょっと躊躇してしまいませんか?
その理由はズバリ「値段が高い割に飲み頃がなかなか訪れない」もしくは「飲み頃の見極めが難しい」から。
開けた時にはピークを過ぎていて、もっと早く開けておけばよかった!ということも。
それがワインの醍醐味でもあるのですが、せっかくのバローロ、あまり外したくはないですよね。
今回ご紹介するREVAは、それらバローロの持つ「負のイメージ」を払拭するような全く新しいバローロ像を打ち出してくれました。
では、どこが新しいのか?
はっきり言って、この一言に尽きます。
「開けてすぐに飲み頃、香りも十分に開いて美味しい」!
通常バローロは、抜栓直後はまだ花の蕾のように香りが閉じていて、30分、1時間と経ってだんだんと開いていくものですが、
REVAのバローロは注いですぐに、スミレやダマスクローズなどの華やかな香りがグラスいっぱいに広がります。
実は、イタリアグリズモのワイン選定中に社長林と私がノックアウトされてしまったのも、この満開に開いた香りでした。
息を大きく吸って、何度も顔を埋めたくなるような素晴らしく官能的な香り、脳天をズドンと撃ち抜かれたような、クラクラする香り・・。
本当に衝撃的でした。
そしてビロードのような細やかなタンニンが口中にサーっと広がり、溶けていきました。
旨い。単純に、バローロの中でも群を抜いて旨いのです。
私たちは、この瞬間に「よし、夏の出張はREVAを訪問しよう!」と決定しました。
REVAの秘密をどうしても知りたくなったのです。
旨さの秘密は「逆算」にあり
REVAの旨さの秘密は?
なぜ、こんなに完成度が高いのでしょうか?
その秘密は「逆算」にあります。
従来、バローロエリアでは「逆算」ではなく「順算」のワイン造りが主流でした。
天候に従って畑仕事を行い、出来たブドウの具合をみてワイン造りを行う。
ある意味自然の摂理に従った「やさしいワイン造り」と言うことができるかも知れません。
しかし、言い換えればそれは、ヴィンテージによってワインの出来やスタイルが著しく変わり、時として「飲み手にやさしくない」ワイン造りとも言えるのです。
REVAはその考え方を180°覆しました。
まず初めに造りたいワイン像を、それから、畑や醸造所でするべき仕事を決めるのです。
REVAの醸造家でもあり広報マンでもあるダニエーレ・ガイアさんはこう語ります。
「私たちは畑で1haあたり年間600時間もの時間を費やしています。
確かに、ブドウの出来るままを尊重するということも大事ですが、その考えだとこのようなワインの完成度は出せません」。
社長林と私は、ワインにも打ちのめされ、ダニエーレさんのプレゼンテーションにも打ちのめされ、夢心地で帰国してきました。
ぜひ皆さまと、この感動をシェアしたく、REVAのワインをご紹介させていただきます。
とにかく一度飲んでみて。
プロも太鼓判のスーパーエレガント・バローロ
高密度に花香る逆算型バローロ
レーヴァ|バローロ 2018
9,790 円(税込)
標高300~360m、4つの畑(ラヴェーラ、カステッロ、ラッツァリート、ブッシア)のブドウをブレンド。
砂質・石灰岩土壌。10月3日~10月14日に手摘みで収穫。抜栓直後からスミレやバラ、時間が経つとシナモンやクローブなどの複雑な香りの奥深いバローロ。
スムーズなタンニンと綺麗な酸がまとまるように口内で広がり、その印象はどこまでもエレガント。ワインの理想形から逆算して全ての作業が行われるニュータイプ・バローロです。
イタリアグリズモでは、いつもプロの料理人やソムリエの方に合わせるお料理をご提案いただくのですが、お店のプロも「今までにないほどのエレガントさを持ったバローロ」と絶賛。
ちなみにお料理は、鶏肉と野菜のグラタンスープ。しっかりとした肉料理というより、旨味が溶け込んだ滋味深いお料理が合っているようです。
ソーヴィニヨン・グリって飲んだことありますか?
レーヴァ|ランゲ ビアンコ “グレイ” 2020
5,500 円(税込)
標高320m、東向きの畑。エリアの中でも比較的風通しが良く冷涼なラヴェーラの畑。
開けたてはパッションフルーツやパイナップルなどの南国フルーツの香り。続いて塩っぽいミネラルと引き締まった酸が土台を支えます。
ソーヴィニヨン・グリはピエモンテ州内でも珍しい品種。「ソーヴィニヨン・グリのランゲ ビアンコと言えばReva」と言われるまで完成度を高めたいと生産者のダニエーレ氏は語っています。
REVAバローロの最高峰。
レーヴァ|バローロ “カンヌビ” 2018
39,600 円(税込)
REVAのワインはどれも素晴らしかったのですが、選定中、価格の都合上イタリアグリズモのお届け候補から外さざるを得なかったワインが、今回ご案内する「バローロ・カンヌビ2018」です。
単一畑カンヌビについて
CANNUBI(カンヌビ)はバローロ村にある単一畑のうちの一つで、18 世紀にはすでに存在していたと言われるバローロ最古の畑です。生産者がこぞって所有権を争う中、Reva もわずか0.5ha ながら入手に成功。
Reva の畑は東向き、標高230m。日当たりが良く、樹高が低いため収穫時期には過熟しないよう注意が必要ですが、ブドウの糖度と酸度のバランスがよく、他のワインにはないフィネスを醸し出しています。年産2,000 本のみの希少ワインです。
川嶋 Vino Hayashiのアラフォー女子。千葉県九十九里出身、陽気な海育ち。 某大手ワイン輸入商社、銀座店で7年ソムリエとして勤めている間、 「キャシー川嶋」の名で出した店舗メルマガが大人気となり、 調子に乗ってソムリエのキャリアをあっさり捨てライターへ転身。 好きなワインはピノ・ノワールに熟成ボルドー。 イタリアワインなら飲み頃のヴィーノ・ノービレ! 好きな言葉は「やってればなんとかなる」。