
こんにちは、大阪営業所の井手です。
1年間、お届けワインの美味しい飲み方と取扱説明を皆さまにお伝えしていきます。ぜひ参考にしてください。プロのソムリエも知らない知識や独自の観点からワインを分かりやすく説明します。
第10回でお届け
シチリア州
【赤】ピエトロ・カチョルニャ|エトナ・ロッソ “チャウリア” 2024

飲み頃は?4日目〜5日目
開けたては若い赤果実系特有の加工品のジャムやお菓子の梅の香りがします。
3日以内に絶対飲み切らないでください!
4日目に上質なブルゴーニュのピノ・ノワールの香りに変化します!
ファインワインと付き合う秘訣は焦らずにゆっくり香りが開くのを待つことです。
温度帯は?
20〜22℃と高めがお勧めです!
ボトルを握ってほんの少しヒヤッとする温度
抜栓後にコルクを刺し直して、セラーがない場合は冷蔵庫の野菜室で保管してください。
ジャンルは?(ワインをジャンル分けする事でペアリングや楽しみ方が理解できます)

赤果実系
赤果実系とはピノ・ノワールやネッビオーロ(バローロ)を代表する酸味が強く、色調が赤く濃淡がやや薄い特徴を持つジャンルです。
※赤ワインは大きく分けて赤果実系のジャンル(ピノ・ノワール等)と黒果実系のジャンル(メルロー等)2種類に分かれる事が多いです。今回は赤系果実の特徴が色濃くでる品種です。
ピノ・ノワールに似た特徴を持つ品種で勉強になる品種なのでしっかり楽しみましょう。
(ジャンル分けは井手独自の感覚のジャンル分けです)

タイプ
赤果実系で酸味、果実味と旨味を感じるタイプ(代表品種はピノ・ノワール、ネッビオーロ)
若いビンテージは香りと赤ベリー系の果実味が強く、熟成と共に旨味が出てきます。

特徴
今回のワインは加工品の香りから『赤りんごとラベンダーの香りに変わる』ワインです。
エレガントな赤果実系タイプは石鹸や薔薇、ラベンダー等の香りが強く出るワインです!
若いヴィンテージですが3日待つだけで味と香りのバランスが素晴らしいエレガント&ジューシーワインに変貌します!

1日目 とても硬い=果実味より先にドライなタンニンを感じるワインは硬いワインです!酸味→果実味→タンニン→樽感(樽を使っていれば)が開いたワインの流れです。
香り:若い赤ベリー系の香り、ジャム、微かな黄桃の香り、少し薔薇、鉄分。
味:酸味柔らかい、果実味より先にドライなタンニンを感じる、エグ味のある若いチェリーの果実味、微かな樽感。
2日目 加工品の香りが強く硬い状態
香り:黄桃の香りでてきたな、乳酸抜けた、薔薇も昨日より少し感じる。
味:タンニンが果実味と同時になった、少しだけ開いてきた。
3日目 まだ少し硬い!赤りんごの果実味出た!
香り:軽い桃感、完熟リンゴの皮の味、ドライタンニン、軽い樽感。
味:完熟リンゴの皮の味、ドライタンニン。
4日目 タンニンが落ち着いて、柔らかくなった!加工品の香りが抜けてリンゴと薔薇とラベンダーの香りに変わった!
香り:加工品の香りが抜けてリンゴと薔薇とラベンダーの香りに変わった!
味:ももの果実味、完熟リンゴを皮ごと食べた時の味!
5日目 エレガント!
香り:エーテル、香水の香り出てるわ。
味:バランス良い!桃感も美味しい!
結論 人気醸造家が造る流石のポテンシャル!
3日目香りも味わいも開いてきます。4日目鉄分が強く出ます。5日目もエレガントな強いワインです!
ブルゴーニュのピノ・ノワールが高騰する中、味わいは1万円超えるクラスです!
3大エレガントワイン(ブルゴーニュ、アルバ、エトナ)に近年名を連ねたエトナロッソは偉大なワインになるポテンシャルを証明しています。
僅か2.5ヘクタールの畑で造るこの希少なワインを大きめのグラスで楽しんでください!
※アルバはバローロ、バルバレスコの生産地です。
ベストペアリング
※ワインが開いた状態で合わせてください!

・鴨胸:合う!鉄分の同調と果実味の補填が凄く美味しい!アフターも旨味同調しまくり!ベストペアリングです

・ラム肉:ワインの香りとラムの香りが同調して美味しい!ラムの青い草の香りとワインの若い香りが同調!香りと香りを合わせるワンランク上のペアリング!

・マグロ赤身:抜栓3日目から特に合う!アフターにワインの果実味と鉄分が補填されて美味しい!余韻も旨い!

・シャケ塩焼き:抜栓3日目合う!桃のソースつけたみたい!出汁感と果実味、鉄分が同調して合う!

・菜の花の梅肉和え:エグ味とエグ味、梅の香りとエレガントな香りを組み合わせた春のペアリング!

・スナップエンドウ塩茹:青味にエグ味が合う!アフターの樽感と甘味が同調!
・水茄子生:エグ味と青味が合う!同調のペアリングで美味しい!!
・ルッコラ:美味しい!ハーブ感と苦味がワインの青味と果実味が補填される!不思議なペアリング!試して欲しい!
春の苦味お野菜にエグ味を合わせる上級者のペアリングです!赤ワインと春野菜の組み合わせは今しかできません!上級者のペアリング体験のチャンスです!
結論 若い赤果実系は難しいペアリングと思われがちですが、逆らわずに似た味わいで合わせる事が大切です。エグ味を上手く使えるとプロのソムリエでも知らない2ランク上のペアリングが完成します。
※何度も書きますが、『赤系果実の殆どが牛肉(赤身、脂身)と相性が悪い』です。ソムリエでも知らない方が多いので合わない感覚を是非試して欲しいペアリングです。
井手のベスト漬物
・しば漬け エグ味が旨味に変わる同調ペアリングです。
・水茄子のお漬物も合いますが、旬なので生の水茄子で試していただきたいです。

井手のベストポテチ
・スッパムーチョ梅味:梅の酸っぱいエグ味が同調しまくりです。
・のり塩:合う!海苔の旨味が補填されて美味しい。
・チーズならダブルチーズ黒胡椒が合います。

漬物ではないですが昆布の佃煮はお勧めです!特にフジッコのふじっ子煮シリーズは凄く合います!
シソ昆布、凄く合います!シソとチェリー感が爽やかなハーブ感になる!
おかか昆布、旨味が足されて美味しい!
▶︎第10回【白】アントネッラ・コルダ|ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャの取説はこちら
Vino Hayashi 井手
大阪営業所長
J.S.A.認定ソムリエ
食育アドバイザー
横浜市で誕生、福岡に6年、関西で36年。O型。45歳。
ワイン業界で約15年、レストランや料飲店での営業のほかにペアリングのコンサルもこなし、飲食とフットサルと笑いを愛するポジティブ関西人!好きなワインは、弊社取り扱い生産者カステルユゥヴァルのミュラートゥルガウ、コントゥッチのヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ。

Vino Hayashi 井手
