
こんにちは、大阪営業所の井手です。
1年間、お届けワインの美味しい飲み方と取扱説明を皆さまにお伝えしていきます。ぜひ参考にしてください。
プロのソムリエも知らない知識や独自の観点からワインを分かりやすく説明します。
第3回でお届け
ヴァッレ・ダオスタ州
【白】ロッセ・テロワール|ヴァッレ・ダオスタ プティ・アルヴィーヌ 2023

飲み頃は?
開けたてから美味しいワイン。
2日目以降も味、香り共に要素が増えていきます!

温度帯は?
良いワインは温度を上げても美味しいので、少し高めも試してください!
6〜10℃ 温度と、香り&味わいの出方をみて好みの温度を探してください。
特にこのワインは少し高め(10℃くらい)がお薦めです。
野菜室から出して5〜10分時間を置いた温度。
抜栓後にコルクを刺し直して、セラーがない場合は冷蔵庫の野菜室で保管してください。
ジャンルは?(ワインをジャンル分けする事でペアリングや楽しみ方が理解できます)

花の香系ワイン
花の香系ワインとは『花の香』=蜂蜜等の蜜を伴った『白い花や黄色い花』のフローラルな香りを感じた際に使用されることが多いです。私はラムネの香りに近いワインを捉えて呼びます。蜂蜜やラムネ、アーモンドやピスタチオの香りが混ざっています。強い香りになると林檎やラフランス、ジン、ジャスミンの香りも感じます。柑橘系の香りも少し混ざるので難しく感じますが『自分の香りの捉え方』を探して香りをジャンル分けしてください。
『花の香系』と『柑橘系』ジャンルの白ワインは世界的に見ても多く出会うワインです。しっかり特徴を捉えてベストな楽しみ方を知ってください。
(ジャンル分けは井手独自の感覚のジャンル分けです)

タイプ
上質な白い花系のワインは『青リンゴの香り』を併せ持つワインが多いです。
青リンゴのニュアンスが出ると、魚介系の臭みを青リンゴの清涼感が消臭作用となり臭みを感じにくくします。
『青リンゴの香りは吟醸香にも似た香り』です!
青リンゴの特徴を持つワインはペアリングの幅が凄く広がるので覚えておいて欲しいです!
『白い花系のワインでも青リンゴタイプ』がペアリングで1番多く提供される理由です。

1日目 綺麗な白い花系の特徴が色濃くでる香りと味わい!
香り:ラムネ、青リンゴ、ジンの様な香り。
味、美味しい、ラムネと柑橘の両方感じる、苦味も両方感じる。
2日目 好きな味わい!美味しい!
香り:メロンの様な甘い香り出てきた!
味:心地よいリンゴの甘味、ミネラルが強くなった!
3日目 甘くなった!トロピカルな果実味でできた!
香り:ラムネ、ジン、ナッツ系の香ばしい香りが強くなった!
味:蜂蜜の果実味、ミネラルの苦味がハッキリ出てきた!
4日目、美味しい状態が続く!
香り:美味しい状態が続く!
味:美味しい状態が続く!
結論 美味しい白い花系のワインに出会いました!
世の中に多く存在する『白い花系のワインの見本になる味わい』です。
開けたてから4日以上美味しいワインなのでゆっくり楽しんで欲しいです。
2〜3日目から完全に開いて良い状態でした。
温度帯が低過ぎると要素が捉えにくいワインです=温度はとても重要!
10℃くらいで捉えると味も香りも分かりやすいです。
樽熟成とは違うブドウのミネラルとピュアな果実味を感じてください!
ベストペアリング

・プチトマト:美味しい。トマトの汁の味と同調。逆らわず同調させるベストペアリングです!

・イカ刺身:イカの甘味にワインの清涼感が心地よい!柑橘ゼストと山葵を乗せたらベストペアリング!
・ブリ刺身、鯛刺身:青リンゴの清涼感が臭みを消して美味しい!良いペアリング!

・タケノコ旨煮:りんごの果実味と香りが補填されて不思議な美味しいさ!
・枝豆やブロッコリ等の青みと甘みがある食材:ワインの塩味と酸味が食材の甘い旨味に補填されて味が引き締まります。青い系かフルーツ系のオリーブオイルをかけるとより一層味わいが広がる!

・ほうれん草や小松菜等の菜葉系:ボイル、蒸し、焼き共に、酸味を補填して清涼感が心地よい相性の良い組み合わせです。
・手羽先塩:鶏肉の旨味にワインの苦味と果実味が補填されて美味しい。焼き鳥も塩焼きだと合います。
・椎茸塩焼き:椎茸はどのワインとも最高に合うペアリングです。焼き椎茸最強説を提唱しています。

・和牛ハラミ:サッパリして美味しい。牛の油の旨味と甘みの後にワインの清涼感がアフターに伸びてくる!

・豚肩ロース:サッパリして美味しい。豚の香りもナッツ感で旨味に変わる。旨い!

※お肉をサッパリさせながら噛みしめて食べる『肉✖️白ワイン』のペアリングを知ってください。白ワインとお肉のペアリングは肉専門の方は皆さん口を揃えて『白ワインが合う』と言います。ワインに干渉されずにお肉を食べる組み合わせです。塩胡椒で合わせてください!赤ワインとは違い『お肉の味』を噛みしめるペアリングはハマります。肉は赤ワインと言う固定概念が変わると思います!

・鶏肉:焼き鶏のグリルは白ワインの出番です!赤ワインはボリュームが強過ぎて合いません!鶏の旨味を引き出しながら香ばしさにワインの苦味がベストペアリング!
・キャベツを焼いただけ:旨い。キャベツの甘み香ばしさが蜜っぽい果実味と合う。余韻まで美味しい。

・揚げ豆腐グリル塩:蜂蜜っぽい果実味とナッツ系の苦味が揚げ豆腐の甘みと香ばしさと同調して美味しい。味わいに膨らみが増す。カリカリにグリルで焼いてください。淡白で香ばしい味わいに花の香系ワインは抜群に合います!
結論
花の香系ワインは合わせる食材が多いです!
ナッツ系の苦味を合わせるペアリングがポイントです。糠漬けや揚げ豆腐と相性が良い事にビックリでした。
井手のベスト漬物
茄子の浅漬け:酸味が同調して苦味が補填されるペアリングです。
糠漬け胡瓜:ワインの香ばしいナッツの様な苦味にぬか漬けの旨味が心地よい。
糠漬け人参:香りが同調して美味しい。
沢庵、美味しい!爽やかな香りとりんご感が清涼感になってが抜けていく。

井手のベストポテチ
コンソメポテチ:ポテチの香ばしい旨味がワインの苦味と同調する。旨い!

▶︎第3回【赤】ビオ・ヴィオ|リヴィエラ・リグーレ・ディ・ポネンテ ロッセーゼ “ウ・バスティオ”
Vino Hayashi 井手 大阪営業所長 J.S.A.認定ソムリエ
食育アドバイザー
横浜市で誕生 福岡に6年、関西で36年。O型。45歳。 ワイン業界で約15年、レストランや料飲店での営業のほかにペアリングのコンサルもこなし、飲食とフットサルと笑いを愛するポジティブ関西人! 好きなワインは、弊社取り扱い生産者カステル・ユヴァルのミュラー・トゥルガウ、コントゥッチのヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ。

Vino Hayashi 井手
大阪営業所長
J.S.A.認定ソムリエ
