Vino Hayashiの川嶋でございます。
本日はプーリア州の飲み頃プリミティーヴォについてお送りいたします。
目次:
1、皆さまに謝りたいことがあります
2、1992年まで埋もれていた品種プリミティーヴォ
3、イタリアで最も美しい村ロコロトンドの生産者「TAGARO(タガーロ)」
皆さまに謝りたいことがあります
◆試飲してびっくり
何度かお知らせしておりますが、隔週で東京八重洲のバーにて、Vino Hayashiスタッフがワインを提供しております。メニューは日替わりで、スタッフ一押し、もしくは飲みたいワインをオンリストしています。
今回ご紹介するプリミティーヴォ“ピエ・デル・モナコ” 2015 は、どちらかというと後者です。
このワインは2019年12月の「Italiagrismo(定期購入コース)」でお届け以来、飲んでいなかったので久しぶりの登場となりました。
ご注文を受ける前に、試飲をします。と・・・
「何これ!美味しっ!!」
と叫びました。
実はこのワイン、今回だけでなく、2019年の鹿児島山形屋催事で登場しました。
桃の香ワインの代名詞、ピエトロ・カチョルニャのエトナ・ロッソの次にお出しした際、 お客様が『こっちの方が桃の香りする~!!』とひとこと。
社長ハヤシも確認したところ、キレイな桃の香りが。
曰く「エトナ・ロッソが桃のネクターのようなジューシーな香りに対して、 ピエ・デル・モナコは黄桃の果皮から感じる鮮やかで上品な香り」。
はじめハヤシは「正直、全く期待していなかったダークホース」と感じたそうですが結果、一番最初にSOLD OUTしたそうです。
これほどのポテンシャルを持ったワインだと知らず、あまりご案内できておらず大変申し訳ありませんでした!今抜群に香りが開いています。
Italiagrismoのお客様、もしもまだこちらのワインお持ちでしたら、本日抜栓してください。
1992年まで埋もれていた品種プリミティーヴォ
温暖な気候に恵まれた肥沃な大地。プーリアでは、古代よりワイン用ブドウをはじめ、様々な農作物の栽培が盛んに行われてきました。
ただし、豊かさの反面、気候の厳しさに揉まれて傑出した北イタリアワインに比べ、産み出されたのはどこか凡庸なバルクワインばかりであったのも事実です。
プリミティーヴォは、かつてそのようなワインのひとつでした。
残糖の多い自家消費用のワインばかり作られていましたが、突如地元のスターとして才能を開花させたのは、1992年のこと。プリミティーヴォがアメリカのジンファンデルと同一品種であるとの研究成果が発表されたことがきっかけでした。アメリカという大きな市場が、うらぶれた畑に植えられていたちっぽけなブドウをダイヤの原石として発見したのでした。
イタリアで最も美しい村ロコロトンドの生産者「TAGARO(タガーロ)」
イタリア半島のかかと、プーリア州に位置するイタリアで最も美しい村の1つ、ロコロトンド。とんがり屋根のトゥルッリが建ち並び、樫の木の森が広がるこの村にタガーロのワイナリーはあります。
海抜400メートルの高原にある石垣に囲まれたブドウ畑にはオリーブやアーモンドの木も植えられ、ジャスミンやバラが芳しい香りを放ちます。畑の土壌はブドウ栽培に最適な酸化鉄を含む赤土で、年間を通して日照時間が長く、夏の蒸し暑さを吹き飛ばす澄んだ空気と畑に吹く涼風が素晴らしいブドウを作りあげます。
現在のオーナーは4代目で、最先端の技術を駆使しながら、初代の頃から変わらぬ品質を守り続けています。その伝統を受け継ぐ情熱が、スパイシーでエレガントな香りを閉じ込めたタガーロのワインを生み出しているのです。
タガーロのトップキュヴェ・シリーズ“ブラック・エディション”の一つプリミティーヴォ・ピエ・デル・モナコは、ヴァッレ・ディトリア(イトリア丘陵地帯)という土地を最大限に活かしたワインです。標高420m、表土は赤土で粘土質、10cmほど地中は石灰質の堆積岩がゴロゴロした土壌です。樹齢は20年、生産10,000本です。
しっかりとした果実味と酸味を持ち合わすエレガントなテイスト
タガーロ|ヴァッレ・ディートリア プリミティーヴォ “ピエ・デル・モナコ” 2015
7,040 円(税込)
タガーロのトップ・キュベである『ブラック・エディション』シリーズの1本。ヴァッレ・ディトリア(イトリア丘陵地帯)という土地を最大限に活かしたプリミティーヴォです。標高420m、表土は赤土で粘土質、10cmほど地中は石灰質の堆積岩がゴロゴロした土壌。黒イチゴやブルーベリーのフレッシュな香りと、エレガントなスパイス香が特徴。年産10,000本。
ひとこと:今飲み頃です。ボルドーグラスでどうぞ。
川嶋 Vino Hayashiのアラフォー女子。千葉県九十九里出身、陽気な海育ち。 某大手ワイン輸入商社、銀座店で7年ソムリエとして勤めている間、 「キャシー川嶋」の名で出した店舗メルマガが大人気となり、 調子に乗ってソムリエのキャリアをあっさり捨てライターへ転身。 好きなワインはピノ・ノワールに熟成ボルドー。 イタリアワインなら飲み頃のヴィーノ・ノービレ! 好きな言葉は「やってればなんとかなる」。