いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
Vino Hayashi つるおかでございます。
第10回イタリアワイン通振講座のワインは
・<白ワイン>ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ
・<赤ワイン>エトナ ロッソ “グアルド・イル・ヴェント”
の2種類をお届けしました。いかがでしたでしょうか。
今日は少し補足説明をしながら、p14~15でご紹介したワインを中心に、お勧めワインをご紹介いたします。
なお、いずれもVino Hayashiオンラインストアで取り扱っており、イタリアワイン通信講座受講生の方はVIP会員価格の10%OFFで購入が可能です。各商品名(リンク)をクリックしていただきますと、ワインの詳細をご覧いただけます。
サルデーニャ州を代表する土着品種
第10回は地中海の島のワインをお送りしました。保守的な文化を持つサルデーニャ州と、多くの移民により多種多様な文化を持つシチリア州です。まずは、サルデーニャ州からみていきましょう。
サルデーニャ州の白ブドウと言えばヴェルメンティーノ。島全体で広範囲にわたって栽培されています。ちなみにサルデーニャ島以外でも、リグーリア州やトスカーナ州、また、サルデーニャ島のすぐ北に位置するフランス領のコルシカ島やプロヴァンス地方でも栽培が盛んな品種です。
お送りしたワインは島の南部で造られたものです。一方、島の北東部はヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGの生産エリアとなっています。こちらは花崗岩質土壌で、しっかりとしたアルコール度を持ち力強く、ミネラル感の高い味わいに仕上がります。
今日ご紹介するワインはその、 ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCG 。Vino Hayashi創業当初から大人気の生産者、デッペールのワインです。
トロピカルフルーツや白い花の芳醇な香り
デッペール|コッリ・デル・リンバラ ヴェルメンティーノ “ルーリス” 2022
7,480円(税込)→VIP会員価格6,732円
サルデーニャ州を代表する黒ブドウと言えばカンノナウ。サルデーニャは島なので海の幸が豊富ですが、それはどちらかというと観光客向け。島の中央部は山並みもあることから、島民は羊や豚などの肉料理のほうをよく食します。その際好んで飲まれるワインの一つがカンノナウです。
ワインの特徴として、色は透明感のあるガーネット。ラズベリー、イチゴ、レッドチェリー、レッドプラムなどの赤いフレッシュなフルーツや、加工したジャムやコンポートのような香りも広がります。酸は強くなく、タンニンも繊細な味わいです。
カンノナウも島全体で栽培されていますが、海に近い砂質土壌では香り高いワインとなり、平野部の粘土質の多い土壌では力強く、島の北東部に広がる花崗岩丘陵では生き生きとしたフレッシュなワインとなります。軽快で軽い食事に合わせやすいものから重厚でメインの肉料理に合うようなものまで幅広いタイプが造られています。
ご紹介するのはお送りした白ワインと同じ生産者、アントネッラ・コルダ社のカンノナウです。赤いドレスを身にまとった女性のようなエレガントさが魅力です。
バラやハイビスカス、チェリー、ザクロ、ホワイトペッパーといった品種由来の優雅な香りが華やか
アントネッラ・コルダ|カンノナウ・ディ・サルデーニャ 2021
6,380円(税込)→VIP会員価格5,742円
シチリア州も土着品種の宝庫
シチリア州もイタリアでは人気の観光地のひとつです。島の各地に見どころがあり、ぐるっと周遊するには最低でも1週間は欲しいところです。州都パレルモはもちろん、アグリジェントの遺跡、シラクーサ、リゾート地や映画のロケ地としても知られるタオルミーナ、そしてお送りしたワインのエトナ火山。。。どこをとっても魅力的です。
そんなシチリア州ですが、こちらも土着品種がたくさんあります!白ワインではお手頃価格のインツォリアや、エトナ山東側で栽培されるカタッラットなど、いろいろあるんです!
今日ご紹介したいのはグリッロ。島広域で栽培されている白ブドウです。このワインはシチリアの西側で造られていて、畑からも近い沿岸には塩田が広がっています。ラベルにもその光景が描かれています。飲んでみると塩味を感じる味わいで、シチリアの海風が感じられるようなお薦めの1本です!
果実やお花の華やかさとハーブの爽やかさ。フレシュな酸が際立つ軽快な飲み口(辛口)
バーリョ・オーロ|シチリア グリッロ “ラグナーレ” 2023
3,740円(税込)→VIP会員価格3,366円
シチリアの黒ブドウと言えば・・・
シチリアで生産量の多い赤ワインといえばネロ・ダーヴォラ種を使ったワイン。フルーティーでカジュアルなワインから熟成に向く力強いワインまで幅広く生産されています。ネロ・ダーヴォラはシチリア全土で栽培されている黒ブドウ。シラクーサの町から南に20kmほどの距離にアーヴォラという町があり、この辺りが原産とされています。
ネロ・ダーヴォラのワインの持つ濃厚な果実味は、トマトソースを煮詰めたような甘酸っぱさと通じるところがあります。シチリア料理で多用されるトマトソースを使用したパスタ料理や煮込み料理、焼き物類とは、良い調和のアッビナメントとなります。食材としては野菜類から魚介類、白身肉から赤身肉まで、守備範囲は広いワインです。
ご紹介するのは、お財布にも優しいデイリーワイン。Vino Hayashi最安値ながら、大人気アイテムです!そして、ラベルもオシャレ!このラベルはシチリアにまつわるある伝説がモチーフとなって描かれています。
ある伝説とは
シチリアで昔から伝わる男と女にまつわるちょっと怖い伝説・・・・1000年ほど前、イスラムの配下にあったパレルモ。若く美しい女性がバルコニーから外を眺めていると、アラブ人の男性が通りかかりました。二人は恋に落ち、一夜を共に過ごすも、彼から「実は自分には家庭があり、明日帰らなければならない」ことを打ち明けられます。家族のもとに帰したくない彼女は彼の首を切り、頭にバジリコを植えてベランダに飾ったのです。。。すると、不思議なことに香りのよい素晴らしいバジリコが育ち、通りかかる人たちの注目を集めます。次第に「バジリコが良く育つ鉢」と噂が広がり、マヨルカ焼きの工房でアラブ男の顔を模った鉢が作られるようになった、というお話。その主人公の2人の顔をアレンジし、現代的にデザイン。ちょっと怖いけれど、情熱的で切ない恋物語が、現代に蘇ります。
ブルーベリーのような果実味と程よい酸味が特徴
2,200円(税込)→VIP会員価格1,980円
過去の記事はこちらからご覧いただけます。
【第2回】ピエモンテ州のワインはいかがでしたか
【第3回】ヴァッレ・ダオスタ州&リグーリア州のワインはいかがでしたか
【第5回】ヴェネト州&フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州のワインはいかがでしたか
【第6回】ロンバルディア州のワインはいかがでしたか
【第7回】トスカーナ州のワインはいかがでしたか
【第9回】アブルッツォ州のワインはいかがでしたか
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※2月6日(木)午前11時までのご購入分は第11回をお届けの際に同梱手配が可能です。通信欄に次回のイタリアワイン通信講座に同梱ご希望の旨お書き添えください。
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Vino Hayashi つるおか
イタリアソムリエ協会(AIS)認定ソムリエ。東京都出身。B型。
サグランティーノ、ヴェルディッキオ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノなど、中部イタリアのワイン、ロマネスク建築、NHK『ブラタモリ』、猫が大好き。Vino Hayashi頒布会では『イタリアワイン通信講座』を制作。『月刊DOCG』『Vin Voyage』ディレクター。