「サッシカイアのリリースから約50年。本物はブームが去った後に出現する。
これぞボルゲリの真髄。」
トスカーナのティレニア海沿岸から約3キロ。標高100メートルほどの平野部にイ・ルオーギのブドウ畑があります。
背の高い笠松が見下ろすフラットな土地に、葉を青々と繁らせたブドウの樹が整列しています。
ワイナリーの設立は2000年。それまで会社勤めをしていたステーファノ氏は、大学でワイン醸造を学んだ奥様のパオラさんとともに、念願の職業を手にしました。ワインへの溢れんばかりの情熱に従い、トスカーナ中のブドウ畑を回る中、現在所有するボルゲリの土地の高いポテンシャルを確信し、カベルネを中心とした国際品種に植え替えました。
初めてリリースしたヴィンテージは2005年と新しいワイナリーですが、フラッグシップである"カンポ・アル・フィーコ"は2009年、2010年ともにガンベロロッソ(イタリアで最も権威あるワインのガイドブック)でトレ・ビッキエーリ(最高評価)を獲得。
パワフルさを求めるのではなく、親しみやすいワイン造りを心掛けるグラナータ夫妻のワインは、誰をも幸せにする力を持っています。主に2種類のブレンドワインを造っていますが、単一畑の単一品種のものも極少量のみ生産しています。