アンリ・ジャイエに師事したフランス人が
造る、別次元に美味しいトスカーナワイン
「クパーノのワインは異質です。数百、数千種類のワインをテイスティングしても、クパーノのワインは鮮烈に記憶されます。香り、味わいともに、他のモンタルチーノの造り手とも、同じブレンドのワインとも個性が全く違うのです。クパーノだけが別のゴールに向かってワイン造りをしているかのようです。」
クパーノのワイナリーはオンブローネ川上流の丘の上にあります。森に囲まれた34ヘクタールの敷地内に4ヘクタールほどのブドウ畑があります。Camigliano(カミリャーノ)村の近くに位置し、Orcia(オルチャ)、Banfi(バンフィ)、Antinori(アンティノーリ)等の超有名ワイナリーが近隣にあります。
整然と植えられたイトスギ並木に沿って丘を登ると、そこにコズン一家が暮らすレンガ造りの家があり、とっても大きなグレートピレニーズが大はしゃぎで私たちを出迎えてくれます。 丘の上から見渡す景色は形容しがたいほど美しく、ローマ時代から時の流れが止まってしまったのではないかと錯覚してしまいます。
オーナー兼醸造家であるリオネル・コズン氏は「ワインの神様」といわれるブルゴーニュの造り手であるアンリ・ジャイエに師事したフランス人。他のモンタルチーノの生産者とは全く異なるコンセプトにもとづきワイン造りを行っています。特に、樽の使い方についてはイタリアの伝統的な方法ではなく、フレンチ・オークのバリック(回転式のOXO棚を使用)を利かせたフランス・ブルゴーニュのそれに近いものです。
ワイナリー設立当初からビオロジコ(有機栽培)を実践しており、コンサルタントにはCarlo Ferrini(カルロ・フェッリーニ)氏、Francois Bouchet(フランソワ・ブシェット)氏、Giulio Gambelli(ジュリオ・ガンベッリ)氏と、錚々たる顔ぶれを迎えています。師であるフランス・ブルゴーニュのアンリ・ジャイエの言葉「自然なワイン造り」に忠実に従い、日々畑に向かいワイン造りを行っています。
スーパートスカーナ"オンブローネ"を試飲
ロッソ・ディ・モンタルチーノを試飲。熟成年度の違いを除けば、そのクオリティはまるでブルネットと見まがいます。
サンジョヴェーゼ・グロッソの畑。海から隆起した土地にあるこの畑の特徴を伺います。ここから最高のブルネッロが生まれます。